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さおり、12歳
【ロリ 官能小説】

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意外な顧客 Y-1

「仕事は順調のようね、どう?面白い?」
「うん、面白いよ、色んなお客さんがいて……勉強にもなるわ」
「いい心がけね、そうよ、最高のおもてなしを提供するにはずっと勉強よ、この仕事を辞める日までね」
「お母さんが言うと重みがあるね」
「あら、生意気なこと言うじゃない? 嬉しいけど」

 久しぶりに母との外出、母が運転するプリウスの助手席に乗っている。
 
 プリウスと言うのはコールガールにとって便利な車だ。
 コールガールはあまり目立ってはいけない、外車や高級車、スポーツカーでは少し目を惹きすぎる、と言って見栄を売る商売でもあるからあまりみすぼらしい車に乗っているわけにも行かない、その点プリウスは数も出回っているので目立ちすぎず、それに乗っていることがエコロジーへの配慮と言うスタンスを示すことにも通じるからみすぼらしくない、後部座席でリラックスするには少し小ぶりだが、運転するにはサイズ的にも手ごろだし、静かなので乗り心地も悪くない。

 早百合は超売れっ子、政界、財界、経済界では密かに名を知られていて、海外からの要人のお相手もしばしば務めている。
 客を肉体的にだけではなく精神的にも満足させる最高のサービスを提供できる、51歳と言う年齢から考えると規格外の若々しい体を保っているが、同時に落ち着いた大人のムード、熟していなければ出せない色香を兼ね備えているからだ。

 さおりはまだそこまでは行かない、義務教育中であり、学校もおろそかには出来ないから「仕事」は週末に限られるという制約もある。
 しかし、さおりには他には決して真似の出来ない武器がある、子供から大人へと花開いて行く過程にある肢体だ。
 それは毎日移り変わって行く、12歳の今はかなり子供寄りでようやくつぼみが膨らみ始めた時期に当る、そんな時期の少女を抱く機会など有ろうはずもない、さおりの他には……。
 しかしその武器は日に日に失われて行くもの、5〜6年もすればさおりの体もすっかり花開くだろう、それからがさおりのコールガールとしての本当の価値だと言う事は早百合が良く言い聞かせていることであり、さおりもしっかり肝に銘じている。

「気持ち良いね」
「そうね、夜の世界に生きてるからたまにはお日様にもご挨拶しないとね」
「紫外線が気になってるんじゃない?」
「あ、こら、人を年寄り扱いして」
 言葉とは裏腹に早百合も笑顔。
 二人は郊外の湖に遊びに来ている。
 都心からでも高速道路でひとっ走り、人造湖でもあり商業化されすぎている感がないわけでもないが、降り注ぐ陽光と緑に囲まれてしばしリフレッシュタイムを満喫した。

 夕食は高速を途中で降りたところにある、野趣を売りにした炭火焼の店、個室になっているので話も弾む。

「Aさん? 私もお相手したことあるわよ」
「へえ、そうなんだ」
「彼がまだ10代の頃だったな、何を隠そう、私が筆下ろしのお相手なの、その後も何度かお相手させてもらったわ」
「なるほど、そうやって女性の扱いを覚えたんだ」
「でもBさんとはまだないな、さすがに大御所になる人は違うわね」
「うん、また呼んでくれるって……私も何度でもお相手したいな」
「良いお客さんばかりで安心したわ……悪魔さんやお相撲さんもいたし、バラエティに富んでるわね」
「でもね、次のお客さんこそ、ママも絶対にお相手してないと思うな」
「30年のキャリアをなめてない? さおりがそう思っても案外ってことあるわよ」
「ママのキャリアは尊敬してるよ、でも多分ないと思う」
「誰?」
「Yさん」
「ええっ? 確かにそれは……なるほどねぇ、さおりならではのお客さんかも知れないわねぇ……」


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