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草食系男子の憂鬱
【ラブコメ 官能小説】

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阿部泰朗の場合-2

志保里ちゃんは僕の義理の姉である。
ちっこくて色白で綺麗というより可愛らしい顔立ちでちょっとぷにっててよく笑いよく喋り、そしてエロい。まるでエロ漫画から抜け出てきたような僕のお姉ちゃん。
半年前に、僕の父と志保里ちゃんのお母さんとが結婚して、僕らは姉弟になった。

家族になってからひとつきくらいは平穏無事な生活を送っていたのに、たまたま、ほんとーーーーにたまたま、僕が志保里ちゃんの入浴直後に誤って脱衣室のドアを開けてしまい、肌を上気させ見事なおっぱいを惜しげもなくさらけ出した志保里ちゃんを目撃し、それなのに赤くなったり焦ったりどもったりという思春期男子に期待されるいかなる反応をも見せず、「あ、ごめんね」とあくまで冷静にドアを再び閉めて、その後いつも通りの日常に戻っていったのが、いたく志保里ちゃんのプライドを傷付けたらしく、以来僕はことあるごとに志保里ちゃんに襲われるようになった。

志保里ちゃんの脳内には、エロくて可愛らしい義理の姉に性の手解きを受け、肉欲と愛情との狭間で僕が志保里ちゃんに溺れていく画が手に取るように見えているのだろうが、志保里ちゃん、申し訳ないけどそれは志保里ちゃんの妄想でしかないんだよ…。断固拒否する方が面倒臭いから付き合うけどさ、正直セックス自体も、僕にとっては面倒臭いものなんだ。


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