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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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あたるの選択-7

「俺を、ここに居させて下さい、お願いします!」

俺は兄夫婦に力強く頭を下げる。

「……お願いしますって何よー、改まっちゃって。」
「決意、したんだな。」

親父とその交際相手と暮らせばまたよりを戻せ、何より真彩といつでも会える、けど俺は同居はしない、別にまたあの生活に戻るので?と臆病になっている訳ではないが、大体そんな事したら再度転校手続きとかまたややこしそうなので、それに何だかあの親父の生活を崩さずそっとしておいてあげたい気がして。

例の一人暮らしの件は確かに前向きに考えている、だがそれは今ではない、案の定俺が高校を卒業してからと考え。

「そっかぁー、ごめんな色々と悩ませて。」
「そんな事ないよ。」

真彩とも昨夜色々と考えた訳だし。

「また大好きなお前と一緒に暮らせるんだ、はー良かったぁ。」

おいおい自分から言って置いて。一息入れ、俺を強く抱きしめる。

「お前の事は全力で守るからな。」
「うん。」
「ちょっとぉー、私の事も守ってよねぇー。」
「あぁ勿論だとも、お前ら二人大好きだぜ。」

ふふ、何回最愛の兄から大好きって言われたか、ちょっと照れくさいな。

「俺も、二人の事、だぁーい好きだよ!」

次回、49話に続く。


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