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観客実演型秘宝館(強制参加させられた女たち)
【フェチ/マニア 官能小説】

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館内ツアーの始まり……-3

「皆さん、もっと集まって下さぁ〜い。ワタクシが当秘宝館の館長、ヴァギ奈です。ヴァギはカタカナ、ナは奈良の奈と書きます。もちろん、源氏名で御座いますが、以後お見知り置き下さいませ。では、まずは当秘宝館の歴史から、ご説明致しますね」

 ヴァギ奈は秘宝館の歴史を語り始めた。

 温泉旅館を経営していた父はバブル時の別荘ブームで訪れる客を取り込むために秘宝館を作ったが、バブル崩壊後、この温泉地への観光客が激減、別荘地としての価値も下がってしまい、温泉旅館と秘宝館ともに経営不振に陥ってしまった。
 ヴァギ奈は、某有名女子大卒業後、東京の一流商社に就職していたが、父は美人の娘に秘宝館の館内ツアーをやらせて再起を図ろうとしたため、泣く泣く商社を辞めて地元に戻って来たという。
 当時二十六歳だったヴァギ奈は、まさにモデルのようなスタイルと美貌で、そんな彼女が秘宝館というエロ満載の場所で館内ツアーをやったものだから、彼女目当ての客で溢れかえったそうだ。

 そうして、温泉旅館も、スーパーコンパニオン、ピンクコンパニオンを導入し、秘宝館とのセットで男性客の心をしっかりと掴み、経営は安定していった。

 当初は秘宝館のことも、エッチなことにも興味はなく知識もなかったヴァギ奈だったが、毎日、このスケベな環境で過ごすうちに客からも色々と教わり、ツアーの内容は充実していった。
 しかし、ヴァギ奈の年齢が上がるにつれ、客の反応は鈍くなり、客の満足度を上げようとした結果、ヴァギ奈の館内ツアーはどんどん過激になり、今のように客いじりもして人気を回復してきたという。

「今は今でワタクシは幸せです。皆さんにもこの幸せをここでお分け致しますわ」

 彼女はそう言って笑った。

「さて、前置きが長くなりましたね。でも、これを話さないとこのツアーは始まらないのです。そして、ここから、このヴァギ奈、ドSモードで皆さまをご案内して参りますので、失礼をご容赦頂ければと存じます。では、館内ツアー、スタートします!」

 彼女はSM道具が並べられた棚から棒のような鞭を取ると、それを木の棚に振り下ろした。

 ビッシィッィィィィ!

 ロビーに響く緊張感のある鞭の音で、館内ツアーがスタートした。

「では、まず最初、こちらについて来なさい」


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