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変態学園の日常
【学園物 官能小説】

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第15話 29番日誌N-2



―― 6月○日 ずっと晴れのターン ――

 放課後、初めて外部の人が学園にいるのを見た。 10人ほどが一列になって歩いていて、1組のコがお股をまさぐりながら案内してた。 なるほど、こういう状況になったときに前回の特別活動が役に立つわけだ。 
 
 列の先頭は全身網タイツのパツパツな女性で、太い革紐を握っている。 革紐は後ろにいる女性――全裸にハイソックスとローファーを穿いており、口にはギャグ、目には目隠しをつけていて、背格好からすると私たちと同年代っぽい――の乳首に結んであった。 女性は手を頭に組んでいて、お尻から別の紐が更に後ろに伸びていて、その紐が後ろの人の乳首に繋がって、っていう具合に全員が紐で連結していた。 

 私達が校外に出る時も、あんな風に半分拘束されるのかなぁ……ふう。





―― 6月○日 快晴 ――

 この時期って、もしかして学園は来客が多かったりするんでしょうか? 最近ほぼ毎日ですよ。 放課後になるたび、どこかしらで外部の女性を見かけるんですけど。 

 なるべく案内役は避けたい所だ。 だから、外部の人の近くには極力近づかない。
 近づいたところでいいことなんてない。 多分。

 今日は部活がないから、早く寮に戻れれば1時間は休憩できる。 今の私にとって、案内役を務めるリスクはバカにできない。 ちょっとでも身体を休めて万全に近づけられればベストだ。





―― 6月○日 晴れ ――

 最近文章が少ない理由ですか。 う〜ん、特にないですね。 気分ですよ、気分。
 ええっと、日誌の文量ですけど、ちょっと少なすぎるってことですか? じゃあ、また前みたいに長文ペースにしましょうか。 中身は薄くなるものの、みための嵩(かさ)は増えますし。 別にどっちでも大丈夫ですよ、私は。 だけど2号教官だって、あんまり文章が込み入ってると、読みにくいし面白くないし、そのまま抛りだすことってあるでしょう? 文章は長ければいいなんて時代が続くかどうかは、本音をいうと眉唾です。 特に不都合がなければ、徐々に『短文』形式にかえていって、この形式で挨拶を回そうかな、なんて考えてます。




―― 6月○日 曇り ――

 放課後すぐ帰寮しようとして廊下を歩いていたら、突然12号教官に呼び止められた。 嫌な予感がして振り返ると、網タイツの女性を先頭に、15,6人の女性たち――全頭マスクをつけ、膝をプロテクターでがに股に固定されていた――が列を作っていた。  

 なんでも他校の『鞭部』――自分達が相互に鞭を振るい、身体に当てて音を鳴らす響きを競う部活――の面々で、8号教官に練習風景を見て貰いに来たそうだ。 そこで8号教官がいる体育職員室まで私が案内することになった。 

 困ったことに、全員がに股を作っている。 口にギャグを噛んでいない代わりに、全頭マスクの上から鼻フックが伸びていて、鼻孔が上下左右に拡げられている。 パッとみたところ相当下品で無様な姿だ。 これじゃあ、練習みたいに『がに股だけ』で案内すると、私の方がお客様より偉そうに見えてしまう。 特に指示はないものの『もっと無様な恰好で案内しなくちゃ』って思ったのは、学習の成果か直感かは分からないけれど、今から思うと正しかった。 お客様ががに股なんだから、私は四つん這いになって後ろ足を『ハの字』に開く。 肘も膝もピンと伸ばして、アメンボみたいに廊下を這いながらお尻を振りながら歩くこと……私が咄嗟に思いついたイメージだ。 

 ヨチヨチと這いつくばりながら案内して、無事に来客を8号教官に引き合わせることが出来た。 途中で何人か教官にすれ違ったんだけど、特に叱られたり打たれたりしなかったのは、私の姿勢がよかったから……ということにしておきたい。




 



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