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変態学園の日常
【学園物 官能小説】

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第11話 29番日誌J-4



―― 5月○日 小雨 ――

 いよいよ中間試験最終日! 試験1週間前は、部活をしなくていいからテストが楽しみだったけど、いざ試験が始まってみると、テスト対策漬けな毎日はそれなりにしんどい。 試験が終われば部活漬けの毎日だって分かっていても、試験のゴールがすぐそこだから、みんなテンションが高かった。

 1限目、書道。 古式の流暢な崩し字で書いた文章を読み、現代仮名遣いに直すというもの。 『筆でクリトリスを撫でて絶頂しなさい』という指示は、いままでで一番簡単だ。 筆の先でツンツンとつつく感触は適度に強く、都合3回絶頂するのに要した時間は、合わせて5分にもならなかった。

 問題文は『手紙』のようで、『むかしからおまたをかぐわいく、いとおしたいもうしあげておりましたが、くそうおわするいんけつ(原文ママ)をおめもじするにたえがたく、ただただゆるくたわみしちふさをわしづかみ――』と平仮名が続く。 読みにくかったし文意も通らないところが多々あったけれど、崩し字なので文脈が分かっていなければ書き下せないし、頑張って文章に付いていった。

 2限目、情報。 2進法や10進法の計算問題や、情報機器用語の選択、ネットリテラシーの正誤問題など、パッとみたら普通の問題が多い。 ネットリテラシーの正誤問題では、例えば『殿方に全裸の映像を送るよう指示された場合、送ることが正しい』『殿方に膣の映像をモザイク抜きで見せるよう指示された場合、モザイクを取ることが正しい』『殿方に自分の膣圧、ケツ圧など個人データを知られても構わない』といった記述が並んでいた。 幼年学校時代なら、これらは全部『誤』になるんだろうけど、学園では一顧する必要もなく全て『正』だ。 簡単な問題ばかりだったから、平均点は相当高いと思う。

 3限目、音楽。 楽譜の記号の名称――八分休符、ト音記号、クレッシェンド、ダカーポ、ダルセーニョ、セーニョ――を問う問題や、曲に秘められた作曲者の意図を尋ねる問題が続いたあと、最後に『自分のチツマンコをテーマに作曲せよ』という問題があった。 オマンコと肛門に2本ずつ指をいれて3回達した直後で気怠かったけれど、頑張ってメロディーをつくった。 『ド』と『ミ』と『ソ』を繰り返しながら『クレッシェンド』『アクセント』『デクレッシェンド』を並べる。 楽譜に書いてみたら分かるが、3つの音楽記号が並ぶと『横に広げたオマンコ』っぽくなる。 他にも『アクセント』『スタッカート』『デクレッシェンド』で皮を伸ばしたクリトリスになるし、記号で色んなオマンコを表現した。 (いや、そりゃもちろん、曲で表現したいのは山々ですよ? でも、出来ないんだからしょうがないです。 だって、そもそもメロディーを思いつかないし、オマンコのメロディーっていわれても……私は音楽に縁がないと諦めてます)

 試験が終わった瞬間、監督が8号教官で気安かったせいもあって、クラス中で小さな歓声があがった。 やったー、しばらく勉強しないですむ! しかも明日は日曜日です。 寮に帰ったら学校を気にせずたっぷり眠ろうと思ってまーす。




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