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お姉ちゃんの絞り汁
【姉弟相姦 官能小説】

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お姉ちゃんの絞り汁-1

健太郎はその時、机の前で大きな伸びをして窓の外を眺めた。自室で机に向かっていた健太郎であったが、穏やかな春の気候は眠気を誘い、知らず知らずに瞼が重くなる。
 季節は梅の咲く頃。まだ、肌寒い日もあるが、四季の巡りは段々と春へ向かっていた。
 窓の外に見える梅の木は薄紅色の花をポップコーンのように弾けさせ、青葉の中、目にも鮮やかに着飾っている。
「父さんも災難だよな………」
 溜息混じりに健太郎は呟いた。
 健太郎の家は四人家族であったが、今日から健太郎は姉と二人暮らしである。今年、せっかく建てたマイホームだったのだが、健太郎の父は急な転勤が決まり単身赴任。健太郎の母親も、夫の暮らしが軌道に乗るまで世話をすると、赴任地までついていってしまったのだ。年齢を重ねても倦怠期を迎えないおしどり夫婦ぶりに健太郎は呆れながらも、暫くの両親不在を楽しみにもしていた。
「あれ?辞書が無い……。学校に忘れてきたかな…?」
 健太郎はそう言うと鞄の中をひっくり返したが、どこにも辞書は見つからなかった。学校は春休みなので宿題はないのだが、休み中には塾の講習があり、面倒でも課題をやっていかなければならない。あちらこちらを引っかき回し、結局あきらめた健太郎は、溜息をついて姉の部屋へ向かった。
「ねえ、お姉ちゃん……」
 ノックもせずにいきなりドアを開け放つ健太郎。しかし、返事の代わりに黄色い悲鳴が返ってきた。
「きゃあっ!健太郎、ノックくらいしてよっ!!」
 姉の宇佐美はそう言って胸を庇い、しゃがみ込んだ。どうやら着替え中だったようで、足下にはオレンジのブラジャーが転がっている。
 宇佐美はうずくまって胸を隠しているが、白い乳房は覆いきれずに脇からはみ出していた。しかも、下はショーツ一枚で、むちむちと肉付きの良い太股が剥き出しである。童顔であどけない顔立ちの宇佐美であったが身体は熟れきっており、甘い体臭と共に少女特有の性臭をむんむんと発散していた。
「ごめん、それより辞書無い?」
 普通の男なら理性が破壊され、欲望のままに襲いかかってしまうところであったが、弟の健太郎は何の興奮も抱かなかった。
 気のない謝り方をする弟に対して、宇佐美は耳まで真っ赤にして、非難の目を向ける。
「も〜おっ!辞書なんか無いわよっ!!お父さんの書斎で借りてきたら!!」
 ベッドの上の枕を投げつけると、宇佐美は悲鳴に近い調子で怒鳴りつけた。
「父さんの部屋に辞書なんてあったかな?」
 頭に枕をぶつけられながら、健太郎は父親の部屋に向かった。普段からおっとりとして、優しい宇佐美が怒ったとしても、さして恐くもない。
「えっと、辞書、辞書………」
 父親の部屋はがらんとして薄暗く、何もなかった。仕事や生活に必要な物は全て赴任地に送られ、いまは机と本棚があるだけである。
「ん?なんだこれ?」
 本棚を物色する健太郎の目に、小さな段ボール箱が置いてあった。
「忘れ物かな?」
 引っ越しの時に忘れていった物かも知れず、それが大事な物なら連絡してやる必要がある。そう思った健太郎は段ボールを開けたみた。
「ビデオテープ?」
 箱の中にはビデオテープが詰まっていた。黒いケースに入っていて、ラベルが付いていない。
 好奇心に駆られた健太郎は、何気なくその中の一本を手に取った。
「あ、そうだ。辞書、辞書……」
 健太郎は自分がこの部屋に入った目的を思い出し、本棚を色々と物色したが結局、辞書は見つからなかった。辞書は姉に謝って貸してもらうと、そのまま父親の書斎を出る健太郎。
 健太郎は歩きながら、持ってきたテープを眺めた。ラベルのないテープ。ごくありふれたメーカーの普通のテープ。爪が折ってあるので、何かが録画されているのは間違いがない。
「やっぱ、裏ビデオとか、そんなのかな……?」
 そう言いながら、健太郎の顔はにやけて仕方がなかった。エロビデオではないかも知れないが、秘密めいたそのテープは好奇心をかき立てられる。


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