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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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犯行声明-4

拉致された中でも最も影響力が大きいとされるのが衆議院議員の塩谷文夏と言う議員であった。現在35歳である彼女は若い時にはモデルやグラビア、そしてテレビにも出演していた才兼美女である。見た目も若く見え、しかし若い女性には持ち得ない色気を兼ね備えており美人議員の筆頭だ。男性議員からのセクハラ発言にも負けず、むしろ立ち向かう姿が国民の心を掴み、来年にも入閣するのではないかと噂される有名な議員だ。

塩谷文夏が拉致されたのは後輩議員の街頭演説中の事であった。車から降り選挙カーに向かう途中でいきなり押し寄せた人混みに飲まれ、気付いた時にはもう姿がなかった。文夏と同じように選挙戦の最中に拉致された女性議員、出勤時に拉致された女性議員。特に選挙戦の最中に大衆の前で姿を消した女性議員については周りにいた一般人によりそれがSNSで騒がれ大騒動になった。

女性議員らを拉致したとみられる者達については何の情報もなく行方も掴めていない。警察は急いで街中の防犯カメラを確認している所だがまだまだ時間はかかる。サーガによるものであるだろうと言う若菜の考えは、恐らく当たっているだろうがあくまで予測の範疇でしかないのであった。もしサーガの仕業だとしても裏本部から行方をくらましたサーガらの足取りは掴めていない。早くも女性議員らが次々と姿を消したという異常事態はワイドショーで取り上げられ警察も対応に追われていた。

監視カメラの確認が進み、女性議員らを拉致したであろう車両や人物は確認できたが、車両は全て盗難車や偽造ナンバーをつけたものばかり、人物は顔を鮮明に捉えられていないものばかりであった。警視庁へ行きその映像を確認した若菜は言った。

「こいつら、監視カメラの位置を完全に把握してるわね。だからサングラスや帽子をせずに堂々と犯行に及んだんだわ。顔が映らない角度を頭に入れて動いてる。」
「じゃあ誰がどこに街頭演説に行くとか、予め下調べして監視カメラの位置を調べたって事ですか?」
「当然よね。サーガは田口徹をも操った策士だもん。そのぐらいはするわ。」
常に警察を嘲笑う行動を起こす当たりは田口徹事件の時と同じだ。しかし若菜にはそれを打ち破った実績がある。打ち破った事に対しての挑戦をサーガが行なってくるであろう事は想定内であった。
「先を先を見ていかないといつまでも尻尾を追う事になるわね…」
風俗店の時のように偶然ではあったがサーガの先を行けば策士サーガも慌てるのだ。田口徹事件の時よりは角の取れた若菜であったが、あの頃の感覚を取り戻す必要がある、そう思った。


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