投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 453 特命捜査対策室長 上原若菜 455 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

犯行声明-3

そんな若菜の元に警視庁より極秘情報が入る。その連絡を受けているうちに若菜の表情がみるみるうちに険しくなって行く様子をマギーは確認した。最後には話しかけるのも躊躇う程の怒りの表情を浮かべていたのであった。

電話を切った若菜は一度溜息をついてから吐き捨てるように言った。
「ゲスは所詮ゲスね。」
マギーは若菜の気に触らぬよう控え目に聞いた。
「何かあったんですか?」
若菜は怒りを押し殺すかのように少し間を置いて答える。
「各地で議員が何者かに拐われたらしいの。しかも30歳台以下の女性ばかり。しかも美人議員と騒がれている者達ばかりだって。」
「フレア…ですか?」
「恐らくね。」
「どうして女性議員なんですか?実力的には男性の議員の方が地位を確立しているだろうし、いくら政界に女性議員が多く台頭してきたと言ってもまだまだ男性社会の壁を乗り越えられてないし、乗り越えられてると言っても40歳以上の女性ばかりですよね?若い女性議員を拉致しても社会的効力はあまりないんじゃ…」
「サーガは政府を弱体化させるよりもダメージを与えたいだけよ。男性議員のスキャンダルよりも若い女性議員のスキャンダルの方が世間は面白がって取り上げるわ?湯島武史が婦警を拉致暴行して警察の、特に婦警の地位を奈落の底に突き落としたと同じように、サーガは女性議員を使って政府の地位を下げ笑い者にしたり好奇の目に晒す事を狙ってるって事。美人議員の恥ずかしい写真や動画が流出されれば本人は勿論、それを見た世界中の人達が日本の政治家をそう言う目で見るでしょ?前に私はサーガは政府を乗っ取ろうとしてると言ったけど、違うかもね。政府を倒すつもりかも。サーガが起こそうとしてるのは革命なのかも知れないわね。」
「革命…」
マギーにとって革命と言う言葉は教科書の中の言葉であり身の回りで起こり得るものではなかった。正直言ってピンと来ない。
「今、これだけ政府に不満を抱いている国民が多い中、政治家らが苦しむ姿を見て、それを主導するサーガをヒーローとして見る国民も少なくないかも知れないわね。世間的に疎ましい女性を懲らしめてヒーロー化した湯島武史と同じ現象が起きる可能性もある。いや、サーガも湯島武史を崇拝していた男。同じ手段でヒーローになろうとしているはず。」
「ヒーローって…。テロリストが?」
「こっちから見ればあっちは悪。あっちから見ればこっちが悪。どっちも悪であり善になのよ。もしフレアのしている事を国民が善と考えればサーガはヒーローであり、私達は悪。それが革命でしょ?」
「…」
まさか教科書の中でしか見た事のない革命を自らが体験することになるのだろうかと考えるとマギーは恐ろしくなってきた。革命…響はかっこいいが、それは血で血を争うものなのである。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 453 特命捜査対策室長 上原若菜 455 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前