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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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犯行声明-2

行方不明であった人気若手女優の山本蜜希の生存が確認されると、そのニュースを嗅ぎつけたマスコミ各社は一斉にトップニュースとして大きく報道した。正式な発表はされていない為に様々な憶測げ流れたが、真相は午前8時頃に全裸で歩いている女性が複数いるとの通報で駆けつけた警察官ぎ女性らを保護、身元確認している中でその女性らの中に山本蜜希がいたと言う事であった。

事情聴衆をしている中でフレアの名前が出てきた時点で若菜にその件が伝えられた。連絡を受けマギーとともに若菜が訪れたのは東京と埼玉と神奈川の県境付近に位置する単波村という小さな村であった。連絡を受け対応したのは神奈川県の戸村警察署である。女性らは戸村警察署に保護されていた。

「やっぱり上原さんの読み通り県境でしたね。」
マギーが言った。女性らが発見された単波村は距離的には埼玉県の秩父警察署や東京の奥多摩警察署の方が遥かに近い。しかし発見場所が神奈川県である以上、他の県警に渡したくなかったというような思惑を若菜は感じた。だから現場から離れている戸村署がわざわざ動いたのだろう。やはり最終的には県警同士のプライドの争いは避けられないのだと痛感した。それは永遠にどうしようもない問題なのかも知れない。そしてその警察のしがらみを突いてくるサーガが賢いと認めざるを得なかった。

「女性らを解放したと言う事はもう裏本部はもぬけの殻ね。もしかしたら壊されていたり爆破されてるかもね。サーガの行方に関して手がかりはなさそうね。」
溜息をついた若菜。もし橋元マナミの事情聴衆が出来ていたならばまだそこを拠点にしている内に発見出来たかもしれない事が悔しくて仕方がなかった。相手が手強く大きければ大きいほど1分1秒の差が勝負を分けるものだど改めて思い知らされる。千城支部、風俗店…まさにそうだ。サーガに限りなく接近しながらも逃した事は若菜には屈辱として心に刻まれたのであった。

フレアより解放された女性らの証言から裏本部とされる場所に急行した戸村署員。証言通りに裏本部と見られる廃墟となっていた小学校を発見、捜査したが異臭以外には何も残されていなかった。

「覚醒剤の反応があるかないかと、あと何か薬品を扱っていた形跡があるかないかを調べてくれますか?」
若菜は電話でそう依頼した。
「薬品って…?」
「フレアの前身のノウムが起こしたサリン事件。サーガは間違いなくそのノウムの思想を引き継いでいる。またサリンやその他の薬品テロやバイオテロとか企んでる可能性はあるからね。あらゆるテロを想定しなきゃ。」
「…テロリストって…」
マギーは怖くなった。どうしてそんな事をして人間を傷付けるのか理解出来なかったし、その思想自体が怖かった。そんなテロリストに臆する事なく立ち向かう若菜が、ある意味テロリストよりも怖く感じたりもしたのであった。


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