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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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戦線布告-3

「今の若菜ちゃんを見たら2人とも喜ぶだろうね。もはや日本一の刑事だ。立派なもんだよ。」
「日本一だとか思った事はないよ。刑事でありながら私は人を殺した。それは一生消えない。殺人を犯した刑事が日本一とかありえないし。私は常に自分を人殺しの犯罪者だって胸に刻んで生きてる。」
「そんなに自分を責める事はない。刑務所を出た時点で罪は償ったんだからな。堂々とすればいい。」
「ありがとう。でも私はそれを忘れない。私が死ぬ時にどれだけその罪滅ぼしを出来たか地獄の閻魔様に判断してもらうわ?私はひたすら弱い者を、犯罪に苦しむ者を救い続けるだけ。それだけよ。」
「そうか。そう決めたならそう生きればいい。私はいつまでも若菜ちゃんの味方だからな。」
「ありがとう。」
マギーは素の若菜を見たような気がした。肩に力が入らず自然そのものの姿だった。普段のようにハチャメチャな事はせず普通にしていれば誰からも信頼される素晴らしい女性なのにと思った。

「じゃあ早速橋元マナミのとこへ案内して?」
「ああ。でもな、早く捜査を進めたいのは十分に分かるんだが…」
申し訳無さそうに話す中里。しかし若菜はその意味を察する。
「命に別状はなくとも銃弾を受け、しかも覚醒剤中毒。容態が悪化する可能性もある。そこらは理解してます。」
中里はさすがだなというような顔をした。
「踏み込んだ聞き込みは様子を見てからにしてくれるな?。」
「ええ、勿論。小さな頃から先生の言う事はちゃんと聞いてたでしょ?」
「ああ。そうだな。」
「ウフッ。」
そう話しながら橋元マナミの病室に向かう。各フロアーに監視員がついている。監視カメラも無数に設置してある。マナミの病室の前にも1人つきっきりで監視がついていた中里に連れられ病室に入る若菜。そこにはベッドに寝て天井を一点に見つめるマナミがいた。

「どう?具合は?」
マナミは虫の鳴くような小さな声で答える。
「刑事さん…、フレアから救ってくれてありがとう…。」
確かに意識はハッキリしているようだ。昨日の事は覚えているし若菜の事も認識していた。
「あなたには暫くここにいて貰う事になるわ?あなたは死んだ事になってる。」
「死んだ?」
「ええ。最大の理由はあなたをサーガから守る為。生きていると知ったらまたあなたを狙うでしょうからね。あなたはここで治療と薬物のリハビリをしてもらうわ?」
マナミはまだ麻酔が切れていないかのように朦朧とした状態に見えた。そんな姿を見て若菜は瞬時に判断する。
「だからあなたは何の心配もせず体を休めてね?かなり打たれたんでしょ?シャブ。」
「…」
「あなたを覚醒剤使用の罪で問う事はないから。まずは早く元どおりの体に戻す事だけ考えて、ね?」
マナミは虚ろな目で若菜を見つめながら微かに頷いたように見えた。若菜はそんなマナミを見て病室を後にした。


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