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おっぱい搾乳訓練所
【学園物 官能小説】

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26.うんち芳醇-2

 ……。


 『匂便検査』
 便に規定の香りを付加する性能を検査する。 少女たちが『ぶりぶりマスター』として生体部品になったとき、製品への香りづけも課される。 腸液による『香り成分の分泌』だったり、肛門内部に『香料腺』を植えられたり、そういった人為工程はもちろんある。 けれど大部分の香りづけは『発酵時に香り成分をだす』食材を腸に溜めこみ、腸内発酵により便全体に匂いを拡散することで為される。 そのため、少女たちは腸内発酵により非常に強い薫りを熟成させることで、自分の『香りづけ性能』を証明しなくてはならない。 具体的には『軟体動物(エイ)、植物(大豆)、魚類(フナ)、乳成分(牛乳)』の混合物を大量に食し、腸内で集中的に発酵、それぞれが醸す匂い成分を最大限含んだ放屁をもって合格とする。

 ゆえに、昨晩の給餌は特に酷かった。 飼料から植物繊維が一切消え、代わりにこれでもかと動物性タンパク質がぶちこまれ、しかも味付けは一切無し、加熱処理も無しときては、正常な味覚で耐えられるレベルを超えている。 自然に始まった発酵のため、タンクに入れた時点で鼻をつく薫りなのだから、少女の腸内は推して知るべし。 パンパンになったお腹を占めているほとんどは、発酵時に生じたアンモニア、或はメタンガスの類になる。

 検査開始直前。 あくまで匂いの測定が目的なため、少女たちは机の上で待機する。 お尻を高く掲げ、肛門に両手を添え、いつでも屁をひる用意済みだ。 ひなこが『臭度計』を肛門に当てて『3、2、1、放屁ッ』と指示し、

 プスゥ……。

 お尻の割れ目からスカしたオナラが漏れる。 下品な音はたてず、御淑やかに放屁すること。 少女たちに課される放屁のマナー、嗜みといえよう。 また、匂いの測定に必要な最低限をくぎって放屁するよう、厳しく言い渡してある。 つまり思いきり屁をこく不作法を許されていないため、一瞬の放屁ご、少女たちはすぐさま肛門を締めざるをえない。

「……ッ」

 『臭度計』の針が測定限界を振り切った。 測定しているひなこもまた、声にならない呻きを漏らす。 測定前から検査室は悪臭で満ちている。 既に肛門の隙間から漏れた悪臭は、それなりの量に達している。 それでも薫りの直撃は段違いだった。

 鼻がもげるというか、ヒトはここまで下品な匂いを生産できるかという、限界に挑戦するすかしっ屁だ。 ひなこは検査官の衣装の一貫で『鼻フック』により鼻の穴を全開にさせられており、匂いからは逃げられない。 もろにすったアンモニア、溶けた肉汁、腐った液、醸されたタンパク質の集合は、クサいというより痛いという方が相応しい。 吸ったそばから身体が犯される饐えきった香り……吐気を抑えるだけで精一杯だった。 クサ過ぎる空気に、検査室が黄色く染まる。

 それでも涙を滲ませながら、ひなこは計測を継続した。 検査を終えた少女の股間に、和美が『吸入器付きマスク』をセットする。 マスクの先は少女の顔。 これから少女は自分の腸内に溜まったガスを、自分自身で吸引する。 それは検査室にこれ以上悪臭をまき散らさないためであり、自分がここまで激烈にくさいオナラを生産したことを知るためでもあった。 何よりこんなに恥知らずなオナラをひり散らかしたこと、いくら検査とはいえ自分達の下品すぎる振舞いに対して、深く反省しなくてはならない。 クサ過ぎる薫りを体内に循環させること。 少女は否が応でも『くっさいオナラ』を通じて余りにも卑しい自身を認識することだろう。

 もちろん、すべての腸内ガスを自分の肺で濾過した跡は、恒例になった排便の時間だ。 排便もまた、匂いにおいてはオナラと同様、いやオナラ以上に強烈な薫りを放つ。 そのあとでオマルにうず高く積みあがった発酵便の匂いをクンカクンカし、生きているだけで恥ずかしい『ご挨拶』と向き合いながら、『ぶりぶりマスター』として生きる覚悟を強くするのが一連の流れといえるだろう。


 ……。


 『温便検査』
 少女たちが便の温度調整できるかどうかを確認する検査だ。 少女たちの生産物には、時として温度設定がされている。 例えば家畜用スープであれば『お腹に優しくするため温度40℃で排泄生産』という具合になる。 

 温度調整は、手足が自由であれば簡単だ。 走ったり、泳いだり、高重量の負荷をかければ筋肉が勝手に発熱する。 お腹に便を溜めた状態で全力で運動すれば、あっという間に便を温めることができる。 けれど生体部品として働くとき、少女たちに自由はない。 完全に四肢を固定された状態で、ただ延々と決められた排便を続けるのが生体部品の務めだ。 ゆえに『四肢を拘束された状態』で温度を調整するわけで、これは中々難しい。 具体的には『腹筋に力を入れる』『大腿筋を痙攣させる』『腹直筋を圧迫する』といった、インナー・マッスルによる発熱だ。 

 温度は1℃刻みで調整が課されるが、1℃ごとに検査していては日程がどれだけあっても足りはしない。 この施設では、最大温度である『45℃の排便』をもって『温便検査』の合格としている。 その為には少女たちは、餌を食べる傍から激しい運動が要求される。 四つん這いになって検査机に手足を拘束されながら、腹筋をギュギュッと締めてみたり、或は太腿を突っ張って見たり、脇を全力で締めたり、お尻を激しく上下左右に振ってみたり、兎に角出来る限りの運動だ。 こういった運動は『排泄衝動を増す』が、こればっかりは仕方がない。 ウンチを我慢しながら激しく運動する拷問に耐えてこそ『ぶりぶりマスター』への道は開ける。



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