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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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サーガの正体-6

警視庁に到着した若菜。何も気にせずに車を降りようとする若菜にマギーが言った。
「上原さん、その格好で行くんですか…?」
若菜が言うところのドリフのコントのような姿の若菜にそのままの格好で良いのか心配になる。
「いーのよ、これで。」
「でも…」
「後で分かるわ?この意味が。」
「??」
若菜は意味ありげな笑みを浮かべて車を降りた。マギーは慌てて若菜の後を追った。

格好はボロボロ、顔はススだらけで髪も若干焦げている。しかし歩く姿は威風堂々だ。ハイヒールをカツカツと鳴らして姿勢よく歩く若菜。警視庁入り口に立っていた門番の警察官は身元確認よりも先に若菜のその姿に驚く。
「だ、大丈夫ですか…!?」
若菜が来る事は伝達されていた。身元確認などいらない。若菜は警視庁でも良く知られた存在だからだ。男性警察官はもちろん、婦警も若菜は憧れの存在だ。特に男性警察官は若菜の姿を楽しみにしている者も多い。美しい若菜の姿を思い浮かべていた警察官はボロボロの若菜に驚いてそう言った。
「ええ。平気よ。」
ニコっと笑う若菜。
(全然大丈夫じゃないじゃん!?)
警察官は唖然と若菜を見送る。
入り口を入ると頼みもしないのに警察官が総監室まで案内する。もう何度も来ている警視庁。案内など要らないが、その警察官が若いイケメンであった為大人しく案内された。
「君、名前は?」
「あ、伊藤真也と申します!」
「真也くんね?何かスポーツやってたの?いい体してるわね。」
「あ、柔道をしておりました!」
「そうなんだ。じゃあ今度お手合わせお願いしようかな。」
「わ、私なんかが上原さんと手合わせなんて…!」
「色々教えてあげるわよ?寝技とか…。ンフッ」
「ね、寝技!?」
「ええ。色んな寝技教えてあげる。」
「!?」
何とも言えない艶やかな笑みに伊藤はドキドキしてしまう。
(また始まったわよ、エロトーク…)
もはや性癖としか思えない若菜のトークにマギーは呆れた。

総監室の前に立つと若菜の態度が変わる。もはや浮ついた様子はなく凛とした姿を見せる。若菜は自らドアを開け中に入る。
「失礼します。」
総監を前に実に堂々としている。挨拶も会釈程度で総監の元へ歩み寄る。
「だ、大丈夫か…!?」
総監である杉山も若菜の姿に驚いた。
「大丈夫でなかったら今頃病院行ってすので。」
「そ、それはそうだが…。まぁ座りなさい。」
若菜とマギーをソファに座らせ、杉山も対面してソファに腰を下ろす。
「報告が遅くなりました。サーガの正体が分かりました。佐川健吾という男です。」
「…何者だ?」
若菜は佐川健吾について知る全てを総監に伝えた。若菜から佐川について説明を受けた杉山は溜息をついた。
「まだ終わってないんだな、君と田口の戦いは…。」
「そのようですね。」
杉山は若菜には早く田口の事は忘れて新たな刑事としての人生を歩んで欲しいと願っていた。しかし再び田口の名前が出て来た事に頭を悩ませたのであった。


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