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コンピューターの女
【熟女/人妻 官能小説】

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コンピューターの女-13

13.
  ハムエッグで朝食を済ますと、モーテルをチェックアウトして、戦争記念館に向かった。ここには、オーストラリアが関わってきた数々の戦争の足跡が、パノラマや、武器の展示で示されている。
 連邦国会議事堂に車を寄せるころには、時計は十二時を指していた。

 自然光をたっぷり取り入れた明るい広間、ゆったりした廊下、芝生から人造湖を一望に見下ろすバルコニー。
 昼食には、議事堂内のダイニング・ルームが一般に公開されている。
「藤子さん、疲れた」
「ううん、大丈夫よ」
口数の少なくなった藤子を労わるように、啓介が声をかけた。

 明日はいよいよ日本に帰る日だ。そんな気持ちが、藤子の気持ちを重くしていた。
「疲れたんなら、もう一晩ここに泊まって行こうか。フライトは明日の夜だから、シドニーを観光する時間は少なくなるけれど、時間的には十分だよ」
「そうして頂けますか」

 ブラックマウントの展望台に登ると、今見てきた議事堂、戦争記念館、その向こうに昨夜登ったアインスリー山が、かすんで見える。昨夜の出来事が、蜃気楼のように思い出されて、藤子は、啓介に擦り寄ると、指先を絡めずにはいられなかった。
 
 予約をしたハイアットホテルは、議事堂に面して、人造湖を背に建っている。
 部屋に荷物を運び込むと、藤子はシャワー室に入った。
 続いて入った啓介の浴びるシャワーの音を聞きながら、藤子はバッグからデジタル・ビデオ・カメラを取り出した。ファインダーの向こうに、ガラスのドアを通して、啓介の身体が飛まつを飛ばしているのが見える。

 シャワーが止まって、カタッとガラス戸が開いた。藤子は、啓介の顔にレンズを向け、画面を胸、臍、ヘアーと下げていった。片膝を付くと、ズームアップする。画面いっぱいに、ヘアーからぶら下がったペニスが浮かび上がる。
「おい、よしてくれよ」
「お願い、最後だから撮らせて」



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