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なりすました姦辱
【ファンタジー 官能小説】

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第三章 制裁されたハーフモデル-16

 男がチェーンの緒を座席下に括りつけた。おそらくは、手枷から伸びた鎖は後部座席に備えられていた何かでUターンして男の手元に戻り、その終端が座席下に固定されたのだ。
「ちょ、ちょっと! 何すんのよっ!」
 起き上がろうにも、両手を後ろに引かれてできなかった。蹴っ飛ばしてやりたいが、男の座っている位置が近すぎて長い脚が災いする。
 真璃沙は反対側を見た。宮本捜査官は蒼白のまま、肩で息を喘がせていた。
「み、宮本さんっ! た、助けてっ!」
 だが美しい女性警官はスーツのスカートの上で拳を握ったまま微動だにしなかった。その上に男の方から何かが投げ置かれる。手枷よりも太い革ベルトには同じく頑丈そうな鎖が取り付けてあり、スカートの上で弾ねるとジャラリと音を鳴らした。
「涼子、付けろ」
 男が女性警官に言うのを聞いて、真璃沙は目を見開いて二人を交互に見た。
「み、宮本さんっ! なに、何なのこれっ! ねえっ!」
 あんなに優しく痴漢から守ってくれた人だ。これは何かの間違いだ。
 真璃沙は閃いていた答えを頑なに否定しながら叫んだ。
「……いい加減気づけっつーの、ほんとバカギャル」
 前方から声が聞こえてきた。
 どう考えても、自分のことを応援していると言ってくれた若く綺麗な警官が言ったのだ。こちらを振り返りもしない背中の髪が、意地の悪い笑み声とともに揺れている。
「涼子、早くしろ」
「あ……、でも。こ、これって、やっぱり」
「さっさとしろよ、ババア」
 再度運転席から、とてもあの女性とは思えない罵詈が聞こえてくる。
「……汐里はちゃんと運転してろ。渋滞に捕まるなよ?」
「ねぇ、どこに行ったらいいの?」
「どこでもいい。スムーズに走れるならな」
「なんか、私、損してない? この役」
 男と運転席の会話。
(この三人……)
 真璃沙が認めざるをえなくなったと同時に、涼子が金属音を鳴らして革ベルトを手に取った。
「ほら、早くしろ」
「……でも、……こんなこと、したら……、犯罪……」
「ちがう、だろ? 涼子自身がその証拠じゃないか」
 男が可笑しげにそう言うと、運転席からもふき出す笑いが起きた。
 紅潮を契機としたかのように、涼子がやおら真璃沙の片脚に腕を回し、抱きつくように抑えてきた。
「いやっ! 何すんのよっ!」
 脇に片脚を抱えられ、膝にベルトが回され始める。
「やめっ、やめろっ!」
 真璃沙が脚をバタつかせて抗おうとするが、柔道の抑え込みのように体重を掛けて抑えられた片脚に、冷たい革がピッタリと巻きついてきた。
 次々と起こる想像を絶した状況だったが、バックルが締められると、真璃沙は「ヤバい」という防衛本能に、なりふり構わず自由な方の脚で涼子の後頭部を蹴飛ばそうと試みた。
「いいねぇ、嫌がる感じがソソられるよぉ。でも、ちょっと大人しくしなきゃな」
 蹴ろうと上げた膝を男にキャッチされる。
「うっ、離せよっ! キモオヤジ!」
「キモオヤジ、かぁ……。じゃ、キモいオジさんが……」
 男は脚を抱えたまま、空いた方の手を真璃沙の上躯へ伸ばす。暴れたためにボタンを留めていなかったカーディガンがはだけていた。
 頭の上で両手を拘束されているために全く無防備のバストが、チューブトップの上から掴まれた。
「うあっ!」
 いきなり悍ましい手でバストを鷲掴みにされ、全身を駆け巡った悪寒に脚の力が抜けてしまう。
「なんだ、あんまり大きくないなぁ……Cカップくらいか? いや、ヘタすりゃBだな」
 節膨れた五指をいっぱいに広げて、チューブトップの膨らみへ指先を何度も押し込んでくる。
(胸、揉まれてる……な、なんで? なんで?)
 真璃沙は一変した車内の状況と、バストに襲い来る忌まわしい感触に訳が分からなくなって、
「いやっ……。やめろぉっ、やめろってっ」
 と悲鳴を上げた。「さっ、触んなっ……」
 だが男の手は離れず、もう一方のバストにも手を移し、まるで左右の揉み味を確かめるように好きなだけ楽しんでくる。身体を暴れさせているつもりだが、涼子と男に両脚を抑えられているから、大した抵抗ができない。
「ほらほら、そんなモゾモゾしてると、モデルさんのパンティが見えちゃうよぉ?」
 男が片脚を抑え、バストを揉みしだいたまま、身を屈めて真璃沙の脚の方からスカートの中を覗き込もうとしてきた。
「見んなっ! くっそっ、離せよぉっ、変態!」
 太ももを丸出しにするほどのデニムミニだから、脚を捩らせていると、男の言う通り中が簡単に覗けてしまう。
 しかし、そんなことを気にしている場合ではなかった。二人に脚を捕らえられていても、根比べのようにバタつかせ続ける。
 そんな抵抗を続ける真璃沙を嘲笑うように、逆の膝にも革ベルトが巻かれ始めた。
(えっ……!?)
 逆側の膝は涼子に抑えられていたはずなのに、今、革ベルトを巻いているのも涼子だった。
 既に革ベルトが巻かれた方の膝を見ると……、革ベルトから伸びた鎖が外側に向かって斜めに張っていた。目でその先を追っていく。さっき不思議に思った、ドア上の取っ手に取り付けられた滑車を巡って、最後はシート下に固定されていた。
(うっ)


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