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なりすました姦辱
【ファンタジー 官能小説】

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第一章 脅迫されたOL-10

「ほ、ほ、本気にしていいよぉ」
「……テツさん、ツーショットルームに入ってくれるし、優しいから、勘違いしそうになっちゃいますよ。……あ、そうだ。プレミアム会員って知ってますか?」
「プ、プレミアム会員?」
 一分おきだろうか、見ている間にどんどん保有ポイントが減っていく。いったい一ポイントいくらなのだろう。
「プレミアム会員だと、私たちおしゃべりエンジェルの予約ができるんです。なんか、テツさんってすっごく喋りやすくて安心できちゃうから……、私、いつもお話したいなあって思っちゃうんです」
「プ、プレミアム会員だねっ!」
 動画プレイヤーのタイムバーを見ると、まだまだ先は長そうだった。この日土橋は何ポイントをアスカに費やすのだろう。すぐにプレミアム会員の手続きをしたことは、想像に難くなかった。
 どうやらライブチャットというやつだ。画面上部に『録画はできません』と書いてあったが、ソフトを使って画面をキャプチャするのではなく、デジタルビデオカメラや携帯でパソコンの画面ごと撮ってしまえば、システム側でどれだけ録画禁止のプロテクトをかけようが全く意味がない。
 保彦は画面を閉じ、一番日付の新しいファイルを開いてみた。案の定、画面上部の表示が『プレミアム会員様』となっている。そしてここに行き着くまでに一体いくら投じたのか、画面の中の女はブラジャー姿になってくれていた。
「んはっ……、ああ、はあっ……」
 画面の外から土橋の喘ぎ声。アスカの上躯を見ながら慰めているのだろう。
 観なきゃよかったなと顔を顰めていると、
「ああ、アスカちゃぁん……、す、す、すっごく興奮するよ、アスカちゃんのカラダ、キ、キレイだ」
「そぉ? 褒めてくれてうれしいな……。テツさんが興奮してくれてると、私も興奮してきちゃいます……」
「おほっ……、も、だ、出していい?」
「……やん、だめぇ……。テツさんが気持ちよくなってる声、もっと聞きたいですぅ」
 すると画面上に、『まもなく制限時間です』というダイアログが開き、間髪いれずマウスポインタが動いて『延長』のボタンが押された。
 なるほど、こうやって焦らされながら時間を稼がれているのだ。
「んっと、テツさん。……仲良しチケットってあるの知ってますかぁ?」
「え、仲良しチケット……?」
「一万ポイントで女の子から直接買えるんです」
「ど、……おほっ、……どういうものなの?」
 扱きながら話しているから、時折息が詰まっている。しかし、土橋は女の話に食らいついていた。
「んと、メニューにはないんですけど、私が操作したら――」
 すると画面上に『おめでとうございます。アスカさんから仲良しチケットが発行されました。三万ポイントでご購入いただけます!』というダイアログが表示された。「本当は、決まりで女の子は服脱いだりしたらダメなんです。でも、結構みんなやってるんです。見せちゃったり、とか。私は他の人とは、そんなこと、絶対しないんですけど、でも……、テツさんの声聞いてたら、私もなんだか変な気分になっちゃって……」
 画面の中の女が背中に手を回し、ブラホックに指をかけた。
 稼いでるのは時間だけではないようだ。仲良しチケット一つで一体アスカにいくら手に入るのだろう。そのためなら、カメラの向こうの見ず知らずの男の前でブラジャーを取ることも厭わないというわけだ。
「み、み、見せてくれるの!?」
 驚きに思わず暴れてしまったせいで、土橋の手が映り、ぶつかった画面が揺れた。
「テツさんなら……。は、ハズかしいから、お、おっぱいだけですよ?」
 保彦が、やめとけ、と溜息をつく前で、慌てすぎたマウスポインタが画面を彷徨った末に、『購入』ボタンが押した。
「ありがとぉ。テツさんのこと、本当に好きになっちゃうかも」
 黒いブラがはらりと落ちる。決して精細といえない画面に、洋梨型の美しいバストが映された。
 巨乳、爆乳というわけではない。美乳だ。曲線が美しく、先端のピンとした乳首も淡い色づき。一ポイントが何円かは分からないから、投資に匹敵するバストなのかは保彦には判断つかなかったが、確かにもったいぶっただけあって、欲情を煽ってくる胸乳であることは間違いなかった。
「やあん、すっごい、見てますよね。恥ずかしいよぉ……」
「ああっ、ア、ア、アスカちゃんっ……、キ、キレイなオッパイだよっ、とても……」
「ほんと? うれしい」
「だ、出すね、アスカちゃんのオッ、オオッ、パイで……! お、お願い、『おっぱいでいっぱい精子出して』って言ってもらえないかなっ……、ううっ、も、もう限界だっ!」
「うふふ……」
 口端が笑む。その歪みには土橋に対する嘲笑が見て取れたが、射精寸前では気づかなかっただろう。「……テツさん……。アスカのおっぱいにいっぱい……、ザーメン、出して?」
 サービスでより卑猥な言葉に言い換えてくれた。
 絶叫が聞こえて、画面の下部からノートパソコンの画面に向かって物凄い勢いで白濁が飛び散っていった。
(うわスゲッ!!)
 量も勢いも自分のものとは比べ物にならない、エロ動画ででもお目にかかったことのない壮絶な射精だった。保彦が操作している手をパッと離してしまうほど、ノートパソコンが真っ白に埋まっていく。土橋の絶叫が、スピーカーから音割れして聞こえてきていた。


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