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おっぱい搾乳訓練所
【学園物 官能小説】

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20.うんち生産-2

 一方、和美の隣では、ひなこが汗だくになって給餌している。

「も、もうちょっと待つです……えっと、ボールに潤滑油をぬって……」

「うぇっ、おうっ、おえっ……」

「ちょっ……だ、だから、準備が……ま、まだ吐いちゃダメです! もうちょっと我慢――」

「おえぇぇぇぇぇっ!!」

 ビタビタビタッ。 溢れた黄土色の吐瀉奔流が、『栓弁ゴムボール』を構えたひなこを直撃した。

「おえっ、げぇっ、げほっげほっ」

「――最悪です」

 数回に分けて注入された流動食を吐く少女と、饐えた香りに包まれるひなこ。 こめかみを引き攣らせ、ボールを握ったまま固まっていた。 ポタポタ、ポタリ。 タイツを滴り落ちるタンパク色の液体、というより固体と液体が半々に混じった汚物がひなこの足許に水溜りをつくった。 しばらく俯いていたひなこだが、キッ、怒りに燃えた瞳を嘔吐した少女に向ける。

「ま、また吐くって……あ、あのねぇ、ちゃんと自覚してるです!? 明日は『容量チェック』、ウンチをどれだけお腹に溜められるかのチェックなんです! 規定量は『5キロ』です! 貴方、明日の朝一で5キロのウンチをひりださなきゃいけないのに、何でたった3キロ呑んだだけで全部出しちゃうです!? ああ〜、もうっ! 根性なし!!」

「怒鳴らない、怒鳴らない、一休み、一休み」

 地団太踏むひなこに対し、和美はあっけらかんとしたものだ。

「ひなこちゃんさぁ、ちょっと急ぎ過ぎなんだよ。 誰だっていきなり全力で流入したら、限界手前で吐いちゃうって」

「で、でも……」

「『でも』も『しかし』も、かかしもなし。 ムリなものはムリなんだから。 焦らずテキパキ、のんびりやりなさい。 その『うん子』はしばらく休ませて、他の子から食べさせようか」

「そ、それじゃ間に合わないです!」

「大丈夫だって。 気楽にいかないと、まだまだ夜は長いんだから」

「間に合いませんっ」

 落ち着いている和美に対し、ひなこは今にも泣きそうだ。  

「ひなこ、ま、まだ1人も出来てないんです……5キロウンチをするなら、最低でも7キロ……いえ、8キロは飼葉を食べささなくちゃいけないです。 それに、この流動食ってウマゴヤシやカラスムギ、ハコベなんかをすり潰してるんですよね? どれもこれも消化にすっごい時間かかるのばっかりです。 消化に掛かる時間が15時間、明日の朝に5キロウンチだすとして、逆算したら、夕方の5時までに全員お腹いっぱいにしておかなくちゃ、どうしたって間に合わないです」

「……」

 早口でまくしたてるひなこに、和美は目をパチクリさせた。 

「和美さん、ひなこが10人を担当するっておっしゃったです。 ということは、5時まであと2時間しかありません。 全員お腹いっぱいにするには1人10分しかかけられないのに……ひなこ、最初の1人でもう30分使ってます。 何回やっても吐いちゃうんです、この根性なし」

 ケホケホと、いまだに噎せている少女を、悔しそうに睨みつけるひなこ。



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