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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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初めての・・・豹介とゆかりの場合-4

葵の耳に自分の噂が入った時には、

ゆかりは豹介と葵と二股しているなんて言われ始めていた。

本当はゆかりは葵と付き合いたいけど、豹介が別れてくれない。

―――など本人が言っている訳ではないのに、

噂は根ひれ尾ひれついて勝手に広まっている。


「・・・なんか俺たち噂されてねぇ?」


豹介がイラついた様子でゆかりに尋ねる。


「そうみたいだね。」

「なんでこんなことになってるんだ・・・?」


豹介は今度は葵を見た。


「知らないよ。勝手に言わせておけばいいんじゃない?」


豹介は頭ではわかっていても、どうしても心の中がモヤモヤとしてしまう。

影でゆかりは葵との方が似合ってるなんて言われているのも知っている。

ゆかりが葵と自分を二股しているだなんて嘘だとすぐにわかるのに、

ゆかりの彼氏は自分なのに・・・それでも落ち込んでしまう。


噂を流されることに慣れている葵とゆかりはそれほど気にすることなく、

いつもの様に変わらず過ごしていた。

彼らと仲のいい友達たちも、気にすることないよと言ってくれるが、

しばらくこの噂は続いた。


生徒たちのヒソヒソ話に耐えられない豹介は、段々と様子が変わっていった。


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