投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

水晶玉の告白
【SM 官能小説】

水晶玉の告白の最初へ 水晶玉の告白 1 水晶玉の告白 3 水晶玉の告白の最後へ

水晶玉の告白-2


………


「アロマ・セリーヌ」…当店は殿方が安心して通える男性専用エステです。Y…駅の繁華街か
ら少し離れた閑静な場所に立地し、プライバシーに配慮した完全個室のサロンでは、身だしな
みからリラクゼーションまで、男性のトータルケアができるサロンとなっています。当店での
人気のコースは日々の疲れを癒すアロマボディコースです。お仕事で疲れた身体には、アロマ
オイルでゆったりと行う施術がおすすめです。ご自身ではなかなかできないフェイシャルケア
やフットケア、そしてヘッドマッサージなど、美容だけでなくリラクゼーションのためのオプ
ションメニューも豊富に取り揃えております。サロンの顔として施術を担当するセラピストは、
当店の確かな技術と知識、おもてなしの心、全てにおいて自信をもっておすすめできる女性ば
かりです。どうぞ安心して身をゆだねてください。

当店はホテルRの地下になります。必ずご予約が必要となりますのでご注意ください。お客さ
まのお名前をホテルのフロントでご確認後、サロンの方へご案内いたします。当店は会員制に
なっておりますので、初めてのお客様はご入会のお手続きをホテルのフロントで済まされたあ
と、サロンの方へご来店いただきますようお願い申し上げます。また特別会員様におかれまし
てはセラピストの派遣もお受けしておりますのでご遠慮なくお申し出ください…。



うなじに絡んだ艶やかな黒髪から仄かな匂いが漂ってくる。無駄のない、引き締まったあの
男の肌は、夜霧のような煌めく汗の光に霞ながらもわたしにとっては禁断の、冴えた色を放っ
ていた。たくましい胸肉と腕、腋窩の深い翳り、窪んだ腹部。何よりも彼の裸体は不必要もの
など何も纏ってはいない。これを完璧な男の肉体と呼ぶのだろうか。優雅で巧緻な裸体は、物
憂く危うい悲劇性すら漂わせているというのに、霊妙な官能を音楽のように奏でていた。

 目の前の全裸の男は、うつ伏せになって横たわり、薄灯りの中でわたしの視線を吸い込んで
いく。わたしは男の肌に操られるように、彼の背中に手を触れる。オイルをまぶした手で彼の
肌を丹念に撫でまわしす。なめらかすぎる男の背中の窪みは、怖いほどわたしの指をすべらせ、
肉の翳りに呑み込んでいく。わたしの指は男の肌に甘え、体液に溶けていく。

一瞬、わたしの手首が動かなくなり、まるで金縛りにあったようにからだの奥が硬直し凍りつ
いていく。男のからだの輪郭がしなり、波うち、わたしのからだをぐいぐい引き寄せていく。

うつ伏せになっていたと思っていた男は、いつの間にか、からだを開くように仰向けになり、
わたしの指を胸肌に呑み込もうとしていた。男の厚い胸肉にわたしの指が喰い込み、指先に
小粒のグミの実のような乳首が触れる。指は彼の艶めく肉肌にとらえられ、窪んだ下腹部の
翳りへと這い下がっていく…。




水晶玉の告白の最初へ 水晶玉の告白 1 水晶玉の告白 3 水晶玉の告白の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前