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水晶玉の告白
【SM 官能小説】

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水晶玉の告白-11

わたしは彼に命じられるままに脚を開き、繁りに覆われた細長い肉の割れ目を大胆に彼の目の
前に露わにする。そのとき彼は憂いに充ちた、とても獣じみた目をした。それはとても濃厚な
光を孕んでいた。わたしの耳朶とすべての爪の先から恥ずかしさが淡い熱となって滴り落ちそ
うになる。

からだが無意識に震える。わたしは彼の視線を股間に強引に引き寄せる。両腿の内側で視線を
締めつけ、何かを叫んだ。何を叫んだのか自分でも理解できず、肉の合わせ目が軋んだ。割れ
目に快楽が刻まれそうな気がした。わたしの熟れた肉溝が小刻みにもがく。汁が滲みはじめ、
陰毛が潤み出す。強く吸われたい、しゃぶられたい、かじられたい欲望が烈しくよじれる。

でも彼はただ笑っていた。笑いながら無為にわたしのあの部分に視線を注いているだけだった。

わたしは彼をとても欲しかった。呻きがわたしの胸の中で渦を巻くほどに彼の視線を浴びた腿
の内側が引きつり、熱を帯びていた。背骨が軋み、足指の先がそり返る。彼はどこまでも静か
にわたしの太腿のつけ根に視線を注ぎ込んだ。その視線は鋭く尖った針のようであり、濃密な
冷酷さにあふれたものだった。わたしの肉の合わせ目は煌々とした蒼白い灯りに照らされ、冷
ややかな空気に晒された。


それはとても長い時間だった。男を焦らすことだけを知っていたわたしは、初めて焦らされる
ことを知った。彼の瞳の中の鋭い光は、わたしに自白を迫るようにあの部分に注がれる。わた
しがこれまで誰に抱かれ、どんな男のものを含み、どんな悦びと失意の声をあげたのか…そう
問い詰めていた。いや、もしかしたらわたしのものがいかに色褪せ、朽ちて地に落ちた果実の
ように取るに足らないものだと侮蔑さえしていた。そして何よりもわたしがどんな性愛を欲し
がっているのか、拷問のように尋問している気がした。

わたしはよろよろとソファから立ち上がると全裸のまま水晶玉の前に佇む。からだ全体が水晶
玉の光を吸い、肌の隅々まで光の抱擁を受け、わたしの中に潜むものすべてが剥き出しになり、
削ぎ落される。彼の分身となった水晶玉の光から、わたしはけっして逃れることができない存
在になる。

さあ、この水晶玉の中に入るのです、と彼がわたしをうながす。突然、甘い光がわたしを包み
込むとふわりと体が浮き上がり、まるで自分のからだが重さを失ったように光のあいだをさま
よい、舞い上がっていく。


きみは水晶玉に囚われることですべてを得ることができる。彼がわたしの耳朶を甘く噛むよう
に耳元で囁いたような気がした。光がわたしの肌を縛るように締めつけ、搾りあげると甘美な
酩酊感と恍惚感が襲ってくる。歪んだ光がしなり、鞭となって肌を刺してくる。痛めつけられ
る腿のあいだが気だるく歪み、下半身がゆるんでくる。晒された肉の溝は少しずつ潤み、胸元
に汗が滲んでくる。光がわたしの腿のあいだに喰い込むと、わたしは身動きできず、光を拒む
ことも、光から逃れることもできなかった。

水晶玉の中にあふれた光は彼だった。わたしはそれを確かに感じ取っていた。光はわたしを縛
り、苦痛に晒し、冷酷に脅かしていた。それは鞭打たれ、陰毛を炙られ、拷問より過酷な苦痛
をわたしに与えて続けた。

彼の像が光の中でゆらゆらと揺らいでいる。夥しい光の粒が砂金のように彼を包み煌めいてい
る。咽喉に熱いものがこみあげ、痛みはじめた胸奥が呼吸を止める。わたしは彼を愛している
と思った。そして、愛は私に禁欲を強いり、苦痛となり、苦痛はわたしの中に存在している
すべてのことを放棄させようとしていた。求めることも、望むことも、ゆだねることも。

時間がたつにつれ、体中の血の気が失せ、下半身にしびれを感じてくる。不思議な酩酊にわた
しは戸惑いながらも、心とからだは昂ぶり、疼き、泡立ってくる。そしてわたしは水晶玉の中
に囚われたのだった…。


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