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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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女の影-5

3人が話しに盛り上がっている間も、奈々子は久実の事が気になってしまい

一人ボーっとしていた。

(葵君は今まで彼女がいたことがないって言っていた。

でもあの家庭教師だったっていうの女の子は葵君の事が好きだった・・・?

それで葵君は気まずく思っているのかな?)


と考えていると、隣に座っている葵にテーブルの下で手をぎゅっと握られ、

奈々子は我に返った。


「どうしたの?」


葵は心配そうに奈々子を覗きこんだ。


「え?ごめん、ちょっと考え事!」

「も〜奈々ちゃん、今ねぇ今度の球技大会で豹介と葵が学食を賭けて

勝負するんだって!」

「あ、バスケするんだってね?頑張ってね。」

「奈々さん、俺の事も応援してくれる?」

「豹介君上手なんでしょ?だから葵君頑張って。」

「え〜ひどいよ、奈々さん。」

「私は豹介応援してるよ〜。」

「え〜ひどいよ、ゆかり。俺たち同じクラスじゃん!」


葵は豹介の物まねをして、一同は笑った。

この時の葵の笑顔の裏に隠された気持ちを、誰も気がつくことは出来なかった。


それからあの久実と言う女の子は奈々子たちのテーブルに来ることはなかった。


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