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女子高生痴漢電車
【痴漢/痴女 官能小説】

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はじまり-2

 そのときだった。
(えっ!?)
 痛みに近い刺激を覚えて、紗英はびくんと肩を揺らした。誰かが、紗英の胸を掴んでいる。言い訳もしようのないほど、がっちりと。
(え? え?)
 あまりにも突然、そして思い切り胸をわしづかみにされ、紗英は言葉を発せなかった。まず、事態を認識することが出来なかった。
 しかしその手は、紗英が何の声も発しなかったためか、すぐに次の行動に移った。大きな手のひらが、無遠慮に紗英の巨乳を揉みしだいてきたのだった。
(い、いやあああっ! なに、これ、こわい……っ!)
 紗英は、おっとりとして気が優しい。同時に、内気で引っ込み思案な性格をしている。明らかな痴漢に対しても、まず感じたのは「怒り」ではなく「恐怖」と「嫌悪」だった。胸を、何も知らない少女にとっては暴力に近い力で弄ばれ、紗英は強烈に怯えてしまった。
「ゃ、やめ……っむ!?」
 そして、か細い制止を漏らしかけた瞬間、強引に口を塞がれたことで、彼女の恐怖は頂点を極めた。
(いやああ! こわい! 助けてぇっ!)
 あまりの恐ろしさに、ぎゅっと目を瞑って身を竦める。だが、それらはまだ序の口に過ぎなかった。
 そもそも、ここは満員電車内。紗英の胸も、はじめは目の前のサラリーマンの体に押し付けられていた。
 その間に滑り込むようにして、誰かの手が紗英を襲った。サラリーマンらしいスーツの男が、この行為に気づいていないはずが無い。
 左右の尻たぶを、むっちりと二本の手にわしづかまれた瞬間、紗英はそのことに気が付いた。
(ふ、ふたり……? あ、ちがう、うそっ……)
 ……ふたり、ではなかった。
 肉付きの良い尻を、プリーツスカートの上からむにむにと揉まれている。男らしい大きい手は全く遠慮がなく、紗英の尻肉を堪能するように、撫でたり、ぎゅっと指を沈めたり、寄せたり、あろうことか左右に開いたりと、粘着質に揉みしだいている。
 そして、それとは別の手が、紗英の太ももを撫でさすっていた。それも、複数で。
(あ、あ、あ)
 囲まれている、と気づく頃には、紗英の全身には何本もの腕が這い回っていた。
 胸を揉まれる。服の上から、紗英の大きすぎる柔らかな乳肉を蹂躙されている。はじめは片方だけだったのに、いつのまにか二本の手が、紗英の胸を揉みしだき、たぷたぷと持ち上げ、寄せて谷間を深くし、そうかと思うと左右でバラバラに指を沈めてくる。
 尻は、おそらく一人の人間が両手で掴んでいるのだろう。丸みと弾力を楽しむ手つきはねっとりとしていて、十本の指先がしきりに尻の狭間を開いたり、あるいは尻たぶ同士をぎゅっと押し付けたりする。
 太ももは、もしかすると座席に座っている人間が撫で回しているのかもしれない。紗英は恐ろしくて目を開けられなかった。口も塞がれているため、自分の苦しげな息づかいがうるさい。
「っ、ふ、んんっ、ぁ、ふあ」
(いや、いやあ! あつい……あ、なんか、おかしい、おかしいよお……)
 あつい、と紗英は思った。身体中、暑くて暑くて仕方が無い。
 いや、熱い。
「っ!」
 とろ、と、体の奥から何かが零れたのが分かった。
 同時に、それが後から後から、少しずつ、しかし確実に滲み続けていることにも気づく。
(う、うそ、あたし……)
 ぎゅ! と左右の胸をきつく掴まれた瞬間、紗英の身体が大きく跳ねた。
(あたし、なんで、感じて……!?)
 自覚してしまうと、羞恥が一気に全身が広がった。
(やだあ、さわらないで……おねがい、おっぱい揉まないでぇ……! おしりそんな風にしちゃだめぇっ、ひろげないでえ! 恥ずかしいっ、だめ、またこぼれちゃ……あつい、あついのっ! やめてえ!)
 とうとう、痴漢によって尻たぶを左右に思い切り開かれた瞬間。
 くちゅ、と微かな水音がしたのを彼女の耳は拾ってしまった。
(あああ……)
 そして、太ももを撫で回していた手の一つが、ふと止まった。
 その手は、人差し指で、内股をつつ、となぞり上げたのだが。
(ば、れ、ちゃった……) 
 手は、気づいていた。愛液が、パンティでは吸いきれず、内股にまで溢れてしまったことを。
 たった一本の指が、スカートの中に伸ばされる。いや、こないで、だめ。逃れようと腰をよじりたくても、尻は相変わらずわしづかみにされ、押さえつけられている。逃げられない紗英の秘裂を、パンティの上から、指がつつう、と辿った。
「っぁ!」
 どくん、と心臓が大きく鳴った。薄水色の下着は濡れそぼっている。紗英は気づけないことだったが、床にはぽたぽたと小さな水滴が落ちていた。
 そぼ濡れた、小さく薄い清楚なパンティの中で、少女の幼い秘裂ははくはくと震えていた。熱い肉が薄く開くたび、ねばついた愛液がとぷりと溢れる。もはや完全に発情し、何かを求めて蠢く媚肉へ、パンティ越しの指先がずぶ、と埋まった。
(あ! あ! あ! だめええええっ!)
 びくびくっ! と少女の身体が震え、目の前をちかちかと白い光が飛び交った。長く嬲られ続けた身体は、ほんの些細な刺激で達してしまった。まだ処女であるどころか、自慰での絶頂も迎えたことが無い彼女にとって、それはあまりにも強烈な体験だった。
 全身を触られていたとはいえ、乳首もクリトリスも弄られてはいない。ただ、ほんの少し、下着越しに内側を触れられた。
 紗英は知るべくもないが、彼女の身体は、その幼い容姿、素直な内面と裏腹に、性的にひどく優れていた。
 そのことが、彼女をこの後追いつめていくことを、まだ紗英は知らない。


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