投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 375 特命捜査対策室長 上原若菜 377 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

高梨愛理の亡霊-4

 「さ、行くわよ。」
若菜は颯爽と車を降りる。エンジンを切りドアを締め慌てて若菜野後ろを追う。前を歩く若菜は格好良かった。風に自慢のサラサラヘアーを靡かせ背筋を伸ばしてハイヒールをカツカツと鳴らし凛としている。明らかに自分の後ろ姿とは違うと思うし、その背中に沢山の物を背負う若菜の偉大さを感じる。若菜について行けばどんな場所にも行けるような気がする。萬岸警察署に入った若菜は真っ直ぐに突進し、正面のデスクにいる警察官にいきなり言った。
 「高梨愛理に会いたいんだけど。」
警察官は何だこの失礼な女はと言った怪訝そうな顔をして若菜を見る。
 「あのね、どこの誰だか知らないが、何なんだよ、いきな…り…」
警察官の表情が見る見るうちに変わって行く。それは警察官が目の前の失礼な女が上原若菜だと気付いた証拠であった。言葉にも緊張感が現れた。
 「あ、あの…アポは…」
 「んな物ないわよ。さっさと案内して?」
警察官はまるで蛇に睨まれたネズミのように強張っていた。
 「いや、しかしですね…」
 「しかしじゃないのよ。早くしないと…。」
 「わ、分かりました!少々お待ち下さい!」
 「ねぇ、少々って何分何秒?私、曖昧な言葉って嫌いなのよね…。」
 「い、1分、いや、2分お待ち下さい!」
 「…しょうがないわね。」
若菜は振り向き、その警察官の正面にある椅子にドスン座り脚と腕を組み怖い顔をして睨みつけていた。警察官は慌てて内線をかける。そして連絡を取り合うと、警察官は全力で若菜の元に走って来た。
 「お、お待たせしました!ご案内致します!」
若菜はすっと立ち上がる。
 「30秒しかかからなかったじゃない。優秀ね、あなた…」
ニコッと笑いかける若菜に警察官は敬礼して返事をした。
 「あ、ありがとうございます!さ、こちらです。」
若菜は警察官に連れられ高梨愛理の取調を行っている場所へと移動する。上原若菜が現れたと言う事で萬岸警察署内は騒然となった。まるでアメリカ大統領でも来たかのような物々しい雰囲気に、マギーは押し潰されそうになる。
 取調室の前にはある女性が睨みを聞かして苛立ちを隠せない様子で立っているのが見えた。
 (ヤバイなぁ…、どこにも怖そうな女刑事っているのね…。絶対喧嘩になる…)
一触即発的な雰囲気だ。若菜は若菜でその女性を睨みながら歩み寄る。
 「あのね、いくら上原若菜だからってルールはあるのよ?こっちはこっちのルールでやってくれなきゃ困るわ?」
若菜に対しても全く物怖じせず強気の女性だ。
 「どうせろくな取調べ出来てないんでしょ?時間の無駄よ。変わりなさい。」
 「カッとなって大事な容疑者を撃ち殺されたらかなわないからね。」
 「何ですって…?」
マギーはヤバいと思った。完全に争いになる、そう思い心臓が壊れそうであった。怒りの表情を浮かべた若菜はその女性を睨みつける。そして臨戦態勢に入ってしまうと思った時であった。
 「人殺しとか…酷いじゃないですかぁ〜!」
いきなり可愛らしい甘え声を出した若菜にマギーは驚く。
 「あっは!若菜ちゃん、久しぶり〜!!」
 「杏奈さぁん♪」
いきなり2人は強く抱きしめ合った。
 「え?え?」
突然の豹変にマギーは全くついて行けなかった。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 375 特命捜査対策室長 上原若菜 377 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前