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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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高梨愛理の亡霊-3

 平日ではあるが萬岸警察署がある御台場は観光客などで賑わっていた。外国人観光客も多く穏やかな観光地の雰囲気を醸し出していた。
 「こんな楽しそうな観光地の中に覚醒剤使用の犯罪者がいるのよ?犯罪者ってどこか私達と違う世界に住んでるような感じがするけど、実は身近にいるものなのよね。あんな楽しそうな人混みの中にも犯罪者はいるかも知れない。私達が追ってるサーガも同じ。もしかしたら今日すれ違っているかも知れない。だから私達は気を抜かず2つの目で一般人よりも倍のものを見なきゃいけないのよ。分かる?」
 「は、はい…」
と言うしかなかった。
 「本当に分かってんの〜??」
 「わ、分かってますって!!」
 「ふ〜ん、ならいいけど。」
若菜はそう言って窓の外を見るとちょうどクジテレビのビルが見えた。クジテレビも若菜には関係がある物であり、今でも親交がある元アナウンサーの加藤綾美が在籍していたテレビ局だ。アナウンサー時代、田口徹にレイプされ覚醒剤漬けにされた。捜査の末、若菜が救った加藤綾美。若菜が服役している時、太一と華姉妹の面倒を見てくれた恩人であり親友だ。今は経験を生かし薬物中毒者のリハビリを行う施設で働いている。
 この加藤綾美の件で静香は自分への復讐の為に田口徹は犯行を繰り返していると知った忌々しい事件だ。静香が命を落とす事になるきっかけが加藤綾美の捜索でありクジテレビであった。またこの場所に事件絡みで訪れる事にも因縁を感じた。
 (先輩…)
2人で加藤綾美について調べ回っていたあの日々を思い出すと胸が締め付けられる。
 (今じゃ私が半人前の後輩連れて偉そうに捜査ですよ?笑っちゃいますよね。でもまぁあの時の私達となんかよりは全然半人前じゃないですけどね?)
若菜はふとマギーを見る。
 「何ですか??」
 「ん?何でもな〜い。」
 「な、何ですか??」
 「…あんた顔がエロいなぁって!アハハ!」
 「!!普通ですっ!!」
そんなマギーを見て思い切り笑う。
 「欲求不満は顔に出るからね。気を付けなさい♪」
 「別に欲求不満じゃないですから!!」
とは言え暫く彼氏はいないしセックスもしていない。完璧に反論出来る材料はマギーにはない。若菜の洞察力がある意味嫌であった。しかも若菜が普段からいやらしい事ばかり言っているので自然とそういう事を考えてしまう事が多いマギー。
 「若菜さんのせいですからね!」
 「何が〜?ニヤニヤ」
マギーは顔を膨らませながら言った。
 「な、何でもありません!」
と。若菜の教育がいいせいか、マギーは道を間違えずに萬岸警察署に到着したのであった。


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