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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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愛おしい彼-3

ビーチチェアに横になる私達、周りの人は相も変わらず楽しそうにしている。

「大丈夫?」
「うん。」

とはいえ何処か元気がない。彼の体は泳ぎ過ぎて濡れびしょに、私は見かねてタオルで
拭いてあげる事に。

「随分泳いだよね。」
「そう、かな…良いよ、自分で拭く。」

タオルを奪い、何処か不機嫌そうにする彼、子供扱いされたのが不服だったか。

でもそれは少々仕方のない事、彼はひ弱で肉食系ではないから、体だって身長は佐伯君
よりも低いし、男子にしては筋肉が無さすぎ、まぁ痩せすぎって訳でもないけど。

時より中学生と間違われる彼、軟弱な割に肌は小麦粉肌。

「うひゃぁっ!なっ何?」
「……。」

無意識に彼の背中をすすーと指一般で撫でまわし、案の定びくっとする彼、可愛い。

「あぁ御免なさい、何か、つい。」

俗にゆう性欲が欲情して来たのだろうか。

彼の可愛い体を急に求めたくなり、両腕を掴み、肩をゆっくり舐める。

「ふっふあっ!わっ若葉ちゃんっ!」

準備の良い私はビーチパラソルで上手い事私と彼を他の客の目につかないようにし、それから呼吸が乱れる彼をしり目に勢いを止めず、今度は腕を回し、指で彼の乳首に触れ。

「あっ!むふぅ!」
「……。」

このまま無防備な彼を襲っちゃおうか、でも。

「やめてよっ!僕こんな事される為に来たんじゃないよっ!」
「御免なさい、でもいつかはそういう日が来るよ。」

私がこんな風に思う時が来る何て、これも全部彼が愛おしく可愛らしいせいで。

「いつかって何だよ、酷いよ、若葉ちゃん…これって僕が君にストーカーした時の仕返し
って訳?」
「ちっ違うよっだから御免なさいって。」
「…ぐずっひっくっ!やめてよ。」
「泣かないの…、ほら。」

幼児をあやすように抱きしめて、背中を手でポンポンする。

「大丈夫、大丈夫だから、もうしないよ。」
「ほんと?」
「うん、ホントだよ。」
「ほんとにほんと?」
「うんっ!ほんとにほんと。」

何やってんだろ、私達…、ビーチパラソルで囲って良かった。

「ほらっ!もう休憩は良いでしょ?はい立って、練習再開だよ!」
「うん。」

ビーチパラソルを閉じ、立ち上がり彼に手を差し伸べる。

「ありがとう。」
「さっ行こっかっ!」
「うんっ!」

少し頼りなく感じる、でもだらしない程愛おしい場合もある。



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