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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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本気の恋-1

「それじゃー佐伯君、またねっ!」
「あぁ、助かったよ。」
「昼間だからってピザやカップ麺ばかりじゃ駄目よ、栄養も取らないと。」

そう気遣って活発的に俺の家を後にする。

早乙女先輩がよく家に来て、買い出しや掃除、今日で言えば料理を作ってくれた。何度も
遥々俺の住む青森まで足を運び、色々な手助けをしてくれた、そのお陰で生活は勿論精神的にも色々と支えられた、だから彼女には本当に感謝している。

そう思いに老け、駅へ向かいどんどん小さくなっていく彼女に視線を置く。

シーンとした居間、俺は食べ終えた食器をキッチンへ運び、洗う事に。

俺は自分で言うのもあれだが女にモテていた、故に俺に告白してきた女子で少し良いなぁと思えた相手にオーケーの返事をし、交際をした、けどそんな付き合いは大して長続きは
しなかった、長くて半月、短くて二日、数えただけでも10人以上とは付き合っては別れていた。

皿に着いた泡が水で綺麗に流れていく。

そんなプレイボーイな俺に対し、その中でも先輩は少し格が違った、「何人家族?」とか
「夢とかってある?」lだの、今まで付き合った女の子は対外自分の事ばっか口にしてた
食事をおごってもらえば子供みたいに自分が優遇されたと勘違いし子供みたいにはしゃぎ
人の話に耳も傾けないで勝手に自分の都合ばかり押し付けて。だから俺は基本的女は信用
出来ない、それでも彼女は先輩は大人というか落ち着いていた。

格が違うと言えば巴だってそうだった、他の女は適当に「凄いすごーいっ!」と何と事
かも知らずに無意味に人を持ち上げるのに対し、アイツは悪い事にはビシッと言って来て
何処か暖かい付き合いが出来た。

先輩と付き合い、親友の蓮が彼女を連れてくと言って隣に現れたのが巴で、そこに柊さんがやってきて、先輩と別れ色々あって柊さんと付き合うもお互いを思いやり別れて…。

今俺に恋人は居ない、というかもう作らない事にした、理由は作っても同じ結果になるから…他の女は普通につまらないいや付き合っても苦痛なだけで、巴、先輩、そして柊さん
は確かに楽しかったけど、結局別れた、巴と俺が前に交際していたせいで今は友達だが
風馬によって悪用され、先輩もまぁ彼女にも非はあるのだろうけど柊さんに嫉妬する羽目
となり、その柊さんとも青森の一件で結局別れて、彼女に苦渋の選択を迫らせて。

善人ぶるつもりはないが、もう彼女達を傷つけたくないから、そして俺自身も何だか交際
というものに自信をなくし、疲れてもきたから。

だからもう、恋何かしない。

例え先輩がもう来なくなったって別に寂しく何て…。


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