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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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謀反-7

 やがて何やら廊下を走って来る音が聞こえた。そして複数の足音が中に入ってくる音に気付く。
 「さ、さとみちゃん!!」
髪が乱れかけられたシャツの下の着衣がビリビリに破かれていた姿に驚いたのは結衣であった。どうじに吉川の姿も確認した。
 「よ、吉川!一体あなたさとみちゃんに何したの!?」
さとみはそう叫んだ。叫びながらも違和感を感じた。どう見てもさとみが吉川を介抱している。吉川がさとみに何かをしたと言う状況には見えないながらもそう叫んでしまった。さとみの後ろにはマギーと金田もいた。
 「ち、違うの。吉川君は私を助けてくれたの!」
 「えっ?」
まずさとみが君づけで吉川の名前を言った事に驚いた。あれ程毛嫌いしていた吉川を介抱しているさとみはどう見ても違和感を感じずにはいられなかった。 

 少し前の事である。体中傷だらけの吉川がいきなり特命捜査対策室に駆け込んできた。
 「近藤さんは!?」
その姿は異様であった。いつもおちゃらけている吉川とは対照的に鬼気迫る物を感じさせた。
 「さ、さとみちゃんに仕事手伝ってって言って出て行ったけど…」
 「ちっ!マズいな!!」
そう言って慌てて去って行ったのであった。流れから言って近藤がさとみに危害を与えるような言い回しであった。しかし近藤がそんな事をする訳がないと言う概念が、吉川がさとみに何か悪いことをしでかすのではないかと思わせみんなを心配させたのであった。そして慌てて吉川を探しに飛び出して来たのであった。

 「こ、近藤さんを…、近藤さんを確保してくれ!マズい事態になる…」
 「えっ?」
上手く事態を飲み込めていない結衣らは戸惑う。
 「は、早く…!」
幻覚症状は収まったが、かわりに激しい頭痛に襲われ苦しそうな吉川を呆然と見つめる。
 「ど、どうしたの!?」
そこへ会議を終えた若菜がみんなの事を探しに来たのであった。
 「さとみちゃん!?吉川君!?」
2人の異変に慌てて歩み寄る。若菜には吉川を介抱するさとみの状況が正しく理解出来た。
 「とにかく医務室に行きましょう!」
結衣がさとみを、金田が吉川を支えて医務室に向かう。
 「更衣室で着替える?」
結衣がそう聞くと頷いた。さとみは更衣室にて予備の服に着替えてから医務室に向かった。結衣は何があったのかを聞こうとしたが、さとみの沈痛そうな表情を見て何も聞けなかったのであった。無言のまま医務室に入って行った。


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