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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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死ぬ自分、新たな自分-4

 寝室にいた吉川は初めはいやらしい奥様との熱いセックスに興奮を覚えていたが、それが憎き覚醒剤がらみのものと知ると苦しくなった。キメセクで燃える女が、その幻惑から覚めた時の苦しむ姿を考えると落ち込んでしまう。吉川はベッドに座り俯きながら苦しんでいた。
 「グッ…!」
体に衝撃が走る。一瞬何が起きたか分からなかった。しかしすぐに肌が焼けるようなヒリヒリした激痛を感じた。とっさに振り向くと既に2発目の鞭を飛ばそうとしている近藤の姿が見えた。
 「グアッ…!」
避ける間もなく2発目を受けた吉川は怯む。近藤は素早く吉川の背後に回り込み鞭で首を締め付ける。
 「な、何をするんですか…!?」
苦しみながらも声を絞り出す。
 「ウルセェ、この野郎!!」
首に縄を巻きつけ吉川の手を背中にたぐり寄せ手錠をかけた。そして背中を蹴り飛ばし床に転がした後、両足首にも手錠をかける。
 「ど、どうして近藤さんがここに…!?」
身の自由を奪った近藤は吉川の首から鞭を外す。
 「お前、みな実をどこに隠した?」
 「えっ…?」
近藤が自分がみな実に接触した事をしっていた事に驚いた。見られたのだろう。予想外の事であった。
 「お前、みな実を横取りしたよな?みな実とヤリたくなったか?ふざけんなよ!?俺はどれだけあの女に金を使ったと思ってるんだ!?何の投資もしてないお前がヤろうなんてムシが良すぎるんじゃないのか?」
近藤は吉川の顔を踏みながら怒りをぶつける。
 (近藤さんはヤリたくて中田みな実を俺が連れ去ったと思ってるのか…。)
もはや完全に自分を見失っている近藤に何を言っても無駄だろう。保護した事は言わない事にした。目の前の近藤が中田みな実を探しだし再び加虐する可能性が高い以上、言わない方が良いと判断した。
 「中田みな実をあんな酷い目に遭わせたのは近藤さんなんですか…?」
近藤はニヤリと笑いながら言った。
 「はぁ?あいつは俺の性奴隷だ。奴隷がご主人様の行動を受けるのは喜びだ。酷い目ってのは心外だなぁ。」
 「近藤さん、マジで言ってんのか…?」
近藤は目を大きく見開きゾッとするような表情を浮かべる。
 「ああ、マジだよ。あいつは俺から媚薬を貰わないと生きていけない女だからな。奴隷だがあいつは分かってるよ。スポンサーの俺には従順にならなきゃいけないってね。」
近藤が本気でそう言ってるなら、もはや捜査をしているという意識は持っていないと言うことだ。もはや近藤俊彦としての人格は篠田正樹に支配されてしまったと言う事になる。吉川は覚醒剤中毒者と戦わなければならなかった。


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