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離婚夫婦
【熟女/人妻 官能小説】

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若い男-2

 そして、とうとう和真と関係を結ぶ時がやって来た。
 その日のストレッチ講座は、たまたま欠席者が多く普段は20名の所が、この日は望未を含めて8名しか出席していなかった。
 その結果、和真からのアドバイスなど自ずと一人に費やされる時間はいつも以上に多くなる。
 望未はここぞとばかりに挑発をしてみた。
「今日は出席者が少ないので、新しいストレッチは次回にしましょう。残りの時間は、今までの復習と皆さんからのリクエストを受け付けることにします。ここを伸ばしたいとか、こういったストレッチは無いのかなどなんでもいいですよ」
 いきなり和真を捕まえて独り占めにしてしまいたい気持ちは山々だが、あまり露骨にやり過ぎて周りに訝しがられるのも和真に迷惑を掛けることになる。
 さりげなく、そして大胆に挑発してやろうと虎視眈々タイミングを見計らっていた。
「豊川さんはどうですか?ストレッチ始めてから変わりました?」
 飛んで火にいるなんとやら。なんと和真の方から声を掛けてきた。このチャンスを逃す手は無い。
「ええ、なんだか身体にキレが出てきたように思うんです。痩せることは無いんですけど」
「なーに言ってんのよ。十分痩せてるじゃないの。私なんかほら、お腹のお肉が掴めちゃうんだから」
 横にいた初老の女性が自分のお腹をポンと叩いた。
「まずストレッチで無理なく怪我をしないように運動出来る身体を作ります。それから徐々にウォーキングやジョギング、エアロビクスなど動きのあるスポーツにステップアップするのがいいと思いますよ。最終的にはダイエットに結び付くことにもなりますからね」
「若い人はいいよねぇ、私らなんかエアロビクスなんて出来ないもの。あんな激しい動きをしたら心臓が驚いて倒れちゃうわよ」
 初老の女性は、エアロビの真似事をしてみせる。
「私だってそんなに若くはないですよ」
「何言ってるのよ。私らみたいなおばあちゃんになるまでまだまだでしょう」
「それはそうかもしれないですけど、もうすぐ40だし、先生から見たらもうおばちゃんですよぉ」
 少し謙遜しながらも、和真へのさりげないフリも忘れなかった。おばさんたちと一緒に自然な形で会話が弾むように仕立てようという魂胆だ。
「40なんて、まだピッチピチよ。私たちはもうダルダルだわよ」
 そう言って二の腕をブルブルさせた。
「私は・・・」
 望未はわざと脇の下が露出するように腕を上げ、二の腕をプルプルさせた。綺麗に処理された脇の下だけではなく、ダブダブとしたTシャツを着ているため、望未のブラがはっきりと和真の視線に入っているはずだと確信犯的な動作だった。
 和真の目がチラチラと望未の胸に行っているのを確認できた。
「これじゃあ、旦那も相手にしてくれないわ」
「なーに言ってんの、40なんて一番脂がのっていい頃合いだよ。ほっとく旦那が悪いのさ」
「ええでもー、あらやだ先生板「いるの忘れてたわ。ああ、恥ずかしい」
 ボディだけでなく、言葉でも和真を煽った。
「いや、ビックリしました。まだ、30そこそこかと思っていたので」
「あら、先生上手だねぇ。私はいくつに見える?」
「ホント先生は上手ねぇ。でもお世辞でも若いって言われると嬉しいわ。食事でもごちそうしちゃおうかしら」
 さりげなく冗談とも本気とも取れそうな言葉を使った。
「さ、もう少し前屈のストレッチしようかな」
 つかず離れずのタイミングで和真から距離を取る。
 但し、煽ることは続ける。
 前屈のストレッチと言いながら、和真の視線の片隅に入るようにお尻を突き出した。
(さあこのいやらしい格好を見なさい。ほうらバックから突きたくならない!?)

 和真に目を付けてからというもの、ストーカーばりに和真の行動パターンを追っかけてきた。いつの日か関係を持つために、用意周到にプランを練って来た。
 この日の教室での会話と、チラ見せや刺激的なポーズで、和真の中に確実に望未のエロっぽい部分を見せつけられたはずだと確信していた。
 もう一押し、上手く食事にでも誘い出せれば、一気に最後までイケるだろうとも踏んでいた。旦那のこととか、世間体とかそんなことはもう関係ない。とにかく和真とヤリたかった。
 ストレッチ教室がある日は、午後からフリーであることも掴んでいた。教室の終了時間は12時。ランチに誘うには丁度良い時間だし、無理なこじつけも必要ない。
 いつもの通りであれば、この後シャワーを浴びて1時前にはコミュニティセンターを出てくる。そして、最寄りの駅まで徒歩約10分。ここが勝負処だと考えていた。
(今日が勝負よ)
 シャワーを浴びながら自分自身に言い聞かせるように、望未は大切な部分を洗った。

 和真に先を越されないように、いつもより早めにコミュニティセンターを出た。目の前のコンビニで買い物をしながら、窓越しに出口をチラチラと確認していた。
 1時前。予想通り和真が出てきた。
(よし、予定通り)
 ドキドキとウキウキの感情に包まれ、やや紅潮した面持ちの望未は和真の後を追った。
 これまた予定通り、いくつめかの信号で和真に追いついた。
「あら先生。お疲れさまでした」
「ああ、豊川さん。お疲れさまでした」
「先生は電車?」
「ええ、〇〇に住んでいるので」
「あら、そうなの。わたしはいつも車なんだけど、今日は△△でお買い物しようと思って。運転下手くそだから、デパートの駐車場苦手なのよ」
(嘘ばっかり。今日も車で来たくせに、自分のことながらよく言えるわね)
「それじゃあ、途中まで一緒ね」
「そうですね」


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