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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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キメセク-8

 吉川と近藤は捜査の都合上、所定の8時半の出勤を免じられている。ミーティングのある10時までに出勤してくれば良いと決められていた。しかし吉川はそれでも所定の8時半までにはいつもデスクに座っていたのに対し近藤は10時ギリギリ、もしくは少し遅れて来るのであったが、捜査がヨガの夜の部という事もあり若菜は大目に見ていた。
 たがフレアヨガ教室への潜入調査を初めてから1週間が経ち、2人の疲労困憊ぶりに心配している若菜。もしかして自分に何か隠している事があるのではないかと思うと余計に心配になった。
 「2人とも体調大丈夫?」
 「はい。少し疲れてますがなんとか。」
いつも2人ともそんな答えであった。若菜は2人に対して疑う事は聞きたくない。2人とも列記とした刑事であり大人だ。自主性を尊重したい。だから若菜は2人がもしかして何らかの理由で覚醒剤を使用しているのではないかと言う疑惑を持ちつつも聞く事はしなかった。媚薬が覚醒剤である疑惑を持つ吉川はまだしも、その疑惑を抱いていない近藤は特に心配であった。
 会議での報告は相変わらず吉川は媚薬を使い奥様達といい事をしている事ばかりでさとみを初めとする女性陣の反感を買いまくる。近藤はみな実の相談を毎晩受けながらヨガ教室内部を探るといった報告が主だ。肉体関係を結んだとは言って居ない。毎晩電話や、若しくは会って相談を受けている事になっていた。
 ただし2人の違いは会議後での個別報告の特にこれといった報告をしてこない近藤に対して吉川は重要な報告をして来る事であった。
 「あれは紛れもない覚醒剤です。フレアはネズミ講方式で覚醒剤を流通させ、ダウンラインの売上を吸い取り至福を肥やしている可能性が高い。ダウンラインは殆どが女性で、何らかの弱みを握られ覚醒剤を売らされているのだと思います。フレアの性質上、彼女らはレイプ被害者なんじゃないかと。恐らくその事実とその時に撮られた写真や動画をネタに、いいように使われているんじゃないかなって。そんな気がします。」
 「そう…。あのヨガ教室は質素にしていると見せかけて裏ではやはり資金をがっぷり隠し持ってる疑いがあるって事ね?」
 「ええ、恐らく。奴らはクリーンではない、逆にブラックです。ただ、誰が被害者で誰が悪なのか判断出来ないし、レイプ被害者だと思われる女性に身分を明かして救済しようかとも思いましたが、でもその女性が被害者の振りをしたフレア側の人間であった場合、当然捜査はそこで終わりだし、何も掴めないまま相手に手の内をバラす事になるんで、もう少し潜入調査を続けて内情を突き止めたいと思います。」
 「うん。それがいいわね。でもくれぐれも覚醒剤だけは…」
そう言いかけた若菜の言葉を遮る吉川。
 「そこは大人の事情で理解して下さい。責任は全て自分が持ちますから。」
そう言って若菜の答えを聞く事を拒むかのように見つめた。
 「吉川くん…」
 「俺の心配は無用です。しかし近藤さんは危険です。近藤さんは注意して見てないとマズい事態になりそうですから。会議ではああ言ってますが、実際は肉体関係を結んでると思います。『媚薬』を使用してるかどうかは不明ですが…。」
 「そうね…。分かった…。」
自主性を尊重するのがいいのか、それとも疑いをぶつけるのがいいのか、若菜は判断に迷った。


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