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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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待ち合わせ-1

2月中旬を過ぎた、日曜の朝。

今日はタクミと
外でデートをする予定だ。
ちづるは、
何を着て行こうか直前まで悩んだが、
結局真っ白のニットに、
青いスカートにした。

朝9時、髪をコテで巻く。
巻いた髪をハーフアップにする。
脱衣場の鏡の前で、
熱心に髪型を整える。
ピン止めを使い、もう1つの手鏡で
後頭部を映しながら、それを
脱衣場の鏡にも映し出し
バック姿を確認する。

「んーーー、、 、」

 オッケー かな 
   
    あ、 。

 そうだ あれつけよーっと


部屋に置いてある
アクセサリーケースから、ピンクの
髪飾りを取り出す。
脱衣所に戻ると、それを髪につける。

ふと、思い出す。

夏に、足の怪我をして
タクミに助けてもらいそのお礼として
この家にご飯を食べに来た時の事。

「、、もう、冬かぁ、、。」

 あの日も 
  この髪飾り つけたっけ

 あの時は まさか 

 こんな風になるなんて
     思わなかったな

 半年近く、
  タクミ君と付き合った

   でも、 、 、、

 少しづつ タクミ君は

   私に飽き始めてる かも


タクミの態度を思い出す。
最近、時折見せる冷静にちづるを
見つめる 目 。

フェラの時に、アダルトDVDを
つけた理由を考えても、やはり
自分に飽き始めてるから、と、
考えると全て納得がいく。
今回のデートも、タクミの
偽りの願いなような気がしていた。
ちづるは思う。

 別れ話出来なかったから、
   咄嗟にデート、って
   言っちゃった感じするし

 でも

  『じゃあ、してよ。 

     結婚。  』

 
    
  なんであんな冗談、 、、 


「、、、ぅーーーん、、 」

 考えても 分かんないや

  とにかく ! 

  まだ せっかく
 一緒に居られるんだから

  楽しんじゃおう 


「うんっ!」

ちづるは鏡の中の自分に
そう言い聞かせた。


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