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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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離れていく二人-9

「それじゃーお爺さんそれからはもうバリバリに?」
「そうなのよー、「せっそうは不老不死なりっ!」って張りきっちゃって…。」

あれから三日後、お爺ちゃんはこの前倒れた事が嘘みたいに今まで以上に働き、孫の私は勿論私にあの時気に掛けてくれた常連さんらがもう「大丈夫?」「無理しないで」の繰り返しで…。

人はいずれか死ぬ、それはお爺ちゃんだって例外じゃない、「せめて若葉が高校を卒業して独り立ちするまでは三途の川は渡れん!」それが彼の口癖、でも私的はそこにお爺ちゃんに恩返しをしてから…が付け加えられるが。

「あんまり無理したらアンタだって心配でしょーに。」
「もうーヒヤヒヤよぉー、でもお爺ちゃんだってバカじゃないから休む時はしっかり休むし、薬だってちゃんと飲んでるし。」

だから安心ね、一応は…。

「それにしても僕以外に君に気遣ってくれる人が居て良かったよ。」

確かに、医師の吉田先生にあの常連さん。

「きっと普段から人柄が良かったから。」
「まぁ、接客業ですから。」

それでも彼は日頃から人に好かれていて、お陰であの時もそんなに酷くならずに済んで。

「ていうーかなぁーに当たり前のようにこの輪に加わってるのよっ!」
「巴ちゃん。」

放課後の公園、私に巴ちゃん、そこに風馬君が平然と輪に入っているのが気にいらない巴ちゃん。

「まっ一応若葉に付き添ってくれた事には感謝はするけど。」
「……。」

それでも彼への敵意は捨てきれずにいる巴ちゃん…。

「じゃ僕は本屋に寄るからここで。」

巴ちゃんが嫌味を言うから、若しくは空気を読んだかその場を後にする彼。

「そーだそーだぁどっか行けぇー!」
「こぉーら!」

そして私は去っていく彼をじっと見つめる。

「若葉…。」

あれから私はまだ佐伯君と通話をしてなく、また彼からの連絡もない…、彼は彼で早乙女先輩と仲良くしているのか、そして私自身もあの日から風馬君と距離が縮まり。

このままだとお互いに…、でも。

これで、いいのかな。

その方が、お互いの為に。

そんな間違った道へ進もうとする私に厳しい目で見つめる巴ちゃん…。

次回、31話に続く。


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