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理性としるしとかたつむり
【学園物 官能小説】

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しるし-1

カリカリカリカリ  図書室に勉強の音がする。

「なにか関口君、機嫌悪いね?」
さつきが尋ねる。視線も変えずに関口が答える

「お前さぁクラス何?」
「Dだけど・・・」
「お前さあ俺Bだぜ?」
「うちら3年が毎月成績でクラス分けされているの知ってるのなあ?
せめてC目指せよ!」
「う、うん。ごめん・・・」

「お前、明日俺んち来い」
「えっ明日?」

「なんだよ、用事でもあるのか?」
「ないけど・・・」

「お前数学ひでえの!明日やるから。今日は歴史な」
「わかった・・」
(関口君てたまに強引な感じするよな〜)

一緒に帰りながら二人分かれる道の角で
「明日、ここのコンビニ前に13:00な」
「え、あ、はい」
『明日か何着て行こう』


翌日12:50コンビニに急ぐさつき。
「あ・・関口君・・」
(え、あたしより早いよ〜)
「行くぞ」
「あ、うん。早いね」
さつきより早い関口の後ろを慌ててついていった。


「おじゃまします」
部屋に通されると関口が麦茶をカランと2つ持ってきた。
「あ、あのお家の人は?」
「ん、出かけてる」
『えっえっふたりきり・・・?』
「何、体に力入れてんだよ?教科書ひらけよ」
「あっあっはいっ」
『なんだあたしばかり緊張してばかみたい』

カリカリカリカリ
「だからっ!そこの公式が違う!」
「ご、ごめんなさ・・」
さつきが顔を上げた時、
ふっと関口の唇がさつきの唇と合わさる。

なにが起こったのかわからずにさつきは思い切り体に力を入れる。

「おい、そんなに力入れると唇かむぞ。おいさつき。俺の名前言ってみ?」
「すっすば・・すば・・る」
「そうそう」
「すっすばる」
(さつき?すばる?いままで名前で呼んだことなんてないよ!)

すばるの名前を繰り返すうちに唇の力が抜けていき、
すばるの唇は柔らかくさつきに重なっていく。

「すばる・・・」
「なにさつき?」
「恥ずかしい・・・」
またキスをしてきてすばるが言う。
「はい。手はここ」

さつきの手をすばるの首に回させる
「嫌だったら突き飛ばして。嫌じゃなかったらそのまま、抱きしめていて」

さつきはずっとすばるを抱きしめていた。

「あっ」
さつきが声を上げる。
すばるが服の中に手を入れたことに気付く。

「や、やだ。すばる」
口をふさがれて、
「さつき、かわいい」
背中に手が行く
「あっ、ダメ、ダメだよすばる・・」
唇をふさがれたが、さつきは抵抗をする。

「んっ・・すば・・ん・・」
さつきの胸を少し角ばった指が包む

「い、いやいや」
「なにがいや?」
「はずかしい!」
「でもすごくあたたかいよ」
たぶん今、心臓が顔に来てる!

「さつき」
「すばる」
2人のキスのぎこちなさは無くなっていった。

「その手を少し、下にして」
「できない・・いや・・いや・・」
「ちょっとでいいから」
すばるは唇を合わせたままさつきの体を横にする。
「ちょっとでいいから」
さつきは恐る恐るつかんでいた腕をゆるめる。

「あうっ」
すばるの唇がさつきの胸を確かめる。
「あっ!ああっ!あうっ・・・」
すばるがさつきの双丘を丁寧になめあげる。
『な、なんだろ。かたつむりが歩いているみたい。でもぞくぞくする』
すばるがさつきの乳首に舌をあてる。
「あああっ。あっあっあうっ!なんかそこダメぇ・・」
「ダメ?しちゃダメ?やめちゃダメ?」
すばるが乳首をなめ、吸いながら聞いてくる。

『かたつむりの時と全然違う。何だろ体中が熱い。変な感じがする・・』

体がほてりトロリとした表情のさつきを見てすばるが胸元を吸う

「あっあう」

見ると胸元に赤い跡が残っていた

「え?これ何?」
「しるし」
「しるし?」
「俺のものだっていうしるし」
「俺もうこれ以上ガマンするの無理だし」
「もー俺って最高に紳士だよ。あーチクショー」
「??」
「そのしるし一生消えないからな」
「え?体育の時とか?」
「頑張って隠せよ」
「嫌か?俺のしるし」

フルフルと首を振るさつき。

「だからそんな胸見えそうな服着るなよ」
「う、うん・・・」
(頼む次は成績上げてくれ。次は無理だ!)
すばるは心の中で理性と戦っていた。


今日覚えたのは関口君の名前がすばるだっていうこと。
キスをすること・・・もしかしたら来月もDクラスかなあ?
そうしたらまた怒られて補習かなあ?
あと「しるし」が一週間で消えることも知った。


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