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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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「んもうーあんにゃろぉーなぁーんで書道の時間で好きな一文字っつって「巴」何て書く
かなぁー。」

気だるそうに愚痴る巴ちゃん。

「ざけんなよー、まるで恋人みたいじゃん一応そうだけどー。」
「あははぁ。」

帰宅するクラスメート、部活の準備をする人たちなどで溢れかえっている夕方。

「アンタの方はどう?アイツと上手く遠距離…してる?」

エンジョイしてる?って聞こえる、私を気に掛けてくれる彼女。

「はい、何とか…昨日も楽しく会話して。」
「良いね、楽しい会話にアイスとコーヒー、アイツがここに居た時も彼と買い出しに行ったりして、アンタって幸せ見つけるの得意だね。」
「そうですかね。」
「そうだよー、私もまた蓮が合宿に行ったらしようかなー、かりんとうに熱いお茶で。」

巴ちゃんはかりんとうが大好物のようで。

「是非是非ー♪その時はいつもの場所で語り合おう!」
「そうねぇー。」

横からバレー部員と思われる女子が巴ちゃんに部活が始まる事を知らせに来て。

「じゃ若葉、私はこれで。」
「うん!頑張ってね。」
「若葉も、何か苦しい事があったら遠慮なく言ってね、風馬の奴や青森で色々あるようだけど私は味方だから!」
「巴、ちゃん…ありがとうっ!」

そうして彼女は地面を蹴り、体育館へと消えていった。

友達って、良いな。

そう思い、上機嫌に校門へ向かう、さて今日も彼と。

辺りに♪マークが付くようにご機嫌に歩く私、でもそんな気分をぶち壊しにする一人の人物が私の前に現れて。

「!さ、早乙女先輩。」
「随分幸せそうね。」

道を塞ぐかの如く腕を組み仁王立ちする彼女、顔は私を見下ろし。


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