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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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甘い蜜(しる)-5

 顔付きが変わったからと言ってどうせまたしょうもない話が続くのだろうと考えていた若菜以外のメンバー達の厭気が差した眼差しを受けながら吉川は口を開く。
 「まさに夢のようなハーレム状態の一夜でしたが、これはちょっと危険ですね。」
若菜の耳がピクッと動く。
 「どうして?」
そんな若菜の姿に自分が言いたい事をすでに察していると感じた吉川は、さすが…!、と思った。
 「自分が自分でいられなくなりそうで、俺はこのNFPは危険な任務だと思います。」
そう言った吉川にさとみが食いつく。
 「ヤルだけヤッて危険って何なのよ??散々いい思いして!」
 「だからだ!」
 「な、何がよ…??」
さとみはようやくいつものチャラけた吉川ではない事に気付いた。
 「例えば公安のおとり捜査や潜入捜査ならやりすますのは名前や身分だけであって顔は隠さない。自分の顔で乗り込む訳だから緊張感を持って捜査が出来る。顔がバレたら終わりだからな。しかしこのNFPは顔まで変えている。俺は中野宏と言う人間になりフレアに乗り込んだ訳だが、特殊メイクをして自分の顔が絶対にバレないと思い吉川啓吾である事を忘れかけたんだ。警察官である自分から離れ、金持ちのボンボンでセレブな奥様達といい事が出来る中野宏になってた。もしかしたら中野宏としてハーレムな日々を本気で続けたいと思ったかもしれない。もしあの乱交パーティーでフレアに誘われたら入っていたかも知れない。吉川啓吾を捨てて、ね?ある意味洗脳され、自分で吉川啓吾を殺し、中野宏になる道を選んだかもしれない。良く考えればあっちは最終的にはフレアに誘うのが目的だろうし、みんなこうしてフレアに入っていくのかも知れない。フレアに入る人間が後を絶たない理由が分かるような気がする。あんな美味しい思いが待ってるなら、そりゃあフレアに入りたくもなる。もし俺が洗脳されフレアに入ったら警察は敵だ。内部情報をガンガン流す。今度は中野宏が吉川啓吾になりすまし内通者としてフレアの情報源となるんだ。そうなる危険性は高い。だからこのNFPは危険だと思ったんです。」
もはや全員が吉川の言葉に真剣になって耳を傾けていた。
 「私もその危険性に気付いたの。もし2人の様子に異変があった時は即座に中止するつもり。」
ハッとしたような顔をしてメンバー達は若菜を見る。
 「ただまだ重要な情報は何も掴めてません。もう少し潜らせて下さい。」
吉川の顔を見て若菜は判断する。
 「頼んだわ。」
 「ハイ。」
若菜の信頼を得ているように見えた吉川を見る目が全員変わった瞬間であった。


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