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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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擬似恋愛(前編)-3




どうしたもんか──

鼻から溜め息をついて考える。


“サイテー男演じてお前から捨てられたらどうだ”

気は進まないけど取り合えずチンピラ髭の言ったことを試してみるか?

最低な男…

ヤり捨て常習犯みたいな?

プライドをズタズタに裂いて…

二度と近寄って来ないように……

「舞花…」

「──…」

「俺達付き合ってた訳じゃないよな?」

「……っ…」

「ただヤっただけじゃん?そんなんでより戻すとかあり得ないし…より戻す様な関係じゃないしさ…」

「な…」

「だって俺、ヤるだけの女他にもいるし?舞花は社長に頼まれたから“態々ヤってやった”んだよ?俺のファンだって聞いたからさ…」

「…ひどっ…──」

「酷い?──はっ!?こんなのこの世界なら常識──…舞花だってスキャンダル目的で俺を利用したわけだからさ…まさか遊ばれたなんて思ってないだろ?──24にもなった大人の女なんだからさ?──ちがう?」


片眉思いっきり吊り上げて言う俺を見て舞花は唇を噛み締めていた。

さあ、どうでてくるか──



“機嫌損ねて役を降りられても困る”

社長、ごめん──

舞花の後釜ならAV女優で充分。しかも濡れ場の演技なら向こうの方がプロじゃん?

舞花はいつ辞めてもらっても相手役の俺としては一向に構わないけどね?

この手は中途半端な追い払い方じゃ無理だから、俺、トコトンいくよ?

蔑んだ視線を思いっきり向けて舞花を見ると、舞花はソファから急に立ち上がった。

握りしめていた舞花の大きなバックが当たり、お茶のグラスが倒れる音がする──


お──帰るかな?

楠木さん間に合いそうもないな…

悠長に考えを巡らす俺の前で舞花は唇を震わせている。

「……すきって…」

「……?」

「すきって言ってくれたのも嘘なんだよねっ……」

「………ああ、あれね」

「嘘なの?…っ…」

「恋人同士でセックスするなら普通に言うだろ?あの時は俺、舞花の恋人役だったし…」

「…っ…──」

「今は同じ事務所の後輩。ただそれだけ…」

「………っ」

「おわかり?」

「でもっ…」

「なに、“でもっ”て?」

「でもあたしっ忘れられなっ……」

「………」

うわあ…

やめてくれ…っ

頼むから身を退けよっ


「無理だからっ!…」

思わず必死に拒否してしまった。



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