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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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愛のメトロノーム-9


夏の夜空を花火が彩る──


正味一時間半の空の上演。

間もなくお仕舞いの合図に大きな仕掛け花火が豪快に空を揺るがし地響きを促す。

身体に伝わる振動──


大輪に咲き綻び夜空に散っていく花火はいつみても感動する…


「ねえ、良かったでしょ、帰り明日にしてさ!」

そう話し掛けてきた多恵ちゃんにあたしは力一杯頷いて返した──


皆で見る花火は楽しい。


こんな景色。こんな瞬間を味わったらまた──


この土地を離れ難くなってしまう…

東京に戻ったらまた寂しくなる…


「そんな泣かないのっ!」

目に涙を浮かべ、グシグシと目尻を擦るあたしを多恵ちゃんは笑いながら叱る。

「帰ってきなよ…」

笑ったあとに多恵ちゃんは顔を覗き込んで言った…


「こいつデカイくせにほんと泣き虫だよなー」

高槻の大きな手があたしの頭を包んで撫でるとその手はまたあたしの手を握った。




ああ…

マジでやばい……



もうどっち付かずに揺れていた心のメトロノームが完全に片方へ傾きつつある──


鈍い動き


大きく振れながら揺れていた針の先の錘はゆっくりと夏希ちゃん側から戻り、中心へと向かう──。

真ん中を抜けて反対へと傾き弱い反動でゆっくりとまた中心へと戻るのだろうか──




花火終了の合図に一際大きな打ち上げが上空高くにヒュルルル──と立ち上ると空一面を綺麗に彩って豪華な火の花は弾け散った……



ステージで花火終演の挨拶の放送が流れる──


「皆さん──大輪の花火の消え去った向こう側から何かが近付いて着ていますっ!!」


「……?」

空に背を向けた観客に、まるで戦隊物のステージショーが始まりそうな勢いでアナウンスのお姉さんが花火の煙幕が揺らぐ空を指差していた……

無意識に会場中の視線が上空に向けられる──



「なんだあれは──」

ざわめく観客から次々とそんな声が聞かれていた。

「──……え」


うそ…


ちょ───



「マジでかよっ!!」

男ばりに驚きの声が口からでる──


空から唸りを挙げて近付いてくるヘリが六機──

そしてやたらデカイ軍用機のヘリが一機、護衛するように着いてきている。


一台のヘリにはテレビ局の名前が記され、生中継なんて書かれた幕が貼り付いている。そのヘリはデパートの上空を旋回していた。




四機のヘリが会場隅の離れた所に一機ずつ着陸し、着飾った人影が降りてくる……

そして最後の一機は上空で停止したままあたしの真上に長い縄梯子を降ろした──


揺れ動く梯子から上手に降りてくる……


ああ…

前にスパイ役やったって言ってたな……



唖然としながらも頭の中は意外に冷静だ。


その人はタキシードを品良く着込み、風避けのゴーグルを装着している──


ああ…なんだ

これはあれだ…


洋画の007で観たことあるかも…


目の前に繰り広げられる映像──

風に泳ぐ黒いジャケットから腰に巻いた幅広い黒のカマーベルトが長い脚を余計に強調している──


陸地に近付くとその影は梯子から飛び降りてあたしの元へと歩いてくる。


静かに歩く姿が洗練されていてほんとに綺麗で


バレエのレッスンを受けてて歩き方に厳しくて大変だ。なんて愚痴を聞かされたことを思い出した。



黒く染めたらしい漆黒の髪は数日振りに逢った彼をやけに大人びて魅せる。

風で崩れたオールバックのヘアスタイルが何故かかっこいい…

崩れてもかっこいいって……


どうなんだろ?──



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