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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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愛のメトロノーム-5


窓ガラスから外を眺めると夏の夕焼けが凄く綺麗だった。

見慣れていた商店街の懐かしい景色──

この辺でコーヒーショップを開く自分の姿を思い浮かべる。。。

その店はたぶん、ほっといていても仲のいい同級生達の溜まり場の様になって毎日笑いが絶えない──


はっきりとそんな未来が目の前に浮かぶ──


「ここへ…帰って来ようかな……」


勝手にそんな呟きが漏れていた──

健兄はほとんどあの家には居ない。

だだっ広いマンションで一人は結構淋しい


淋しいのは嫌いだ


皆と一緒に居たい…


皆の笑い声を
聞いていたい──


「ねえ、晶!」

電話を手にした多恵ちゃんが入り口から呼び掛けた。

「帰るの明日にしない?今からビアガーデン行こうって丸山が──」

あたしはこの誘いに間髪入れずに頷いていた──



花菱百貨店の屋上で開かれる納涼フェスタとビアガーデン。

ステージでは本日の催し物のファイヤーダンスなるものが披露されている──


「明日バイトじゃなかったのか?」

丸山と先に着ていた高槻がそう話し掛けてきた。

まるで企んだように男女ペアで席に座る。

「喫茶店は10時からだから始発で帰れば充分間に合う」

あたしは隣に座った高槻にそう言った。

「そか…」

そう短く返した高槻は柄にもなくほんのりと頬を緩めて嬉しそうだ。

隣り合わせの席が微妙に近い気がする…

高槻は急に膝にあったあたしの手をぎゅっと握った。
急なことでドキッとしていると多恵ちゃんが口を開いた。

「八時から花火あるらしいよ」


「えっマジ!?やるじゃん花菱」

「友達かよ?」

多恵ちゃんの情報に驚くあたしに丸山がツッコんだ。

「うちが今年から花菱の協賛で入ったから。親父が病気と不景気の厄払いだって派手にやるんだと…」

「高槻んとこの花火?」

「うちだけじゃないけど出資はデカイ」

「なる、それでビアガーデンのチケットあったんだ…」

食べ物のチケットも束で沢山ある。多恵ちゃんは好きに色々と料理を取ってきていた。

高槻はあたしの手を握ったまま枝豆を食べてはビールを口に運ぶ。

「ちょっとは傾いた?」

「なにが?」

急な高槻の問い掛けにあたしは顔を向けた。



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