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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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愛のメトロノーム-10



掛けていたゴーグルを外す仕草、どれ一つを撮っても全てが画になる──


艷やかに微笑むと彼は手を伸ばして満面の笑みをあたしに向けた……


「晶さん…ドン引きした?」


「……──」

彼のこの一言にあたしは思いきり吹き出していた。

普通、ここまで演出すれば

迎えにきたよ! とか


一緒に帰ろう! とか──


決まり文句がありそうなのに──



笑いが止まらずあたしは苦し気に言った。

「二度と忘れらんないくらいドン引きした──っ!」

停止飛行を続けるヘリの音で二人の会話はたぶん周りには聞き取れない。間近で大声で言葉を交わし笑い合う二人を会場中が見つめている…


「ちょっと一仕事してくるから!」

夏希ちゃんはそう言っていつの間にかステージに並んだ芸能人達の間に入りマイクの前に立つ。

「皆さんほろ酔いでお楽しみのところお騒がせしに来ました──花火はもうご覧になりましたか?」


さすがに挨拶慣れしている。

アナウンサー顔負けの場馴れなトークショーに騒然としていた会場は落ち着きを取り戻し、聖夜ワールドに巻き込まれていく──


突然の派手な登場。

招かれざる豪華な芸能人の面々を前に会場は何時しか賑やかに沸き立っていた。



ゲリラ奇襲のような番宣はテレビで思いきり派手に生放送され、日本全国に流れる──



まるでドラマチック



地方のテレビ局も聞き付けて会場にはいつの間にかカメラが増えていた──


ステージにいる夏希ちゃん…

いや、藤沢 聖夜をあたしは見つめる。

そのあたしの腕を高槻が掴んだ──

「アイツと知り合い?」

食い入るように見つめてくる…

「あ…うん…あのっ…」

思いきり芸能人として現れた彼を恋人だと紹介していいのだろうか──



「事務所ぐるみでバイト先の喫茶店使ってくれてる…常、連さん…」


こんな遠巻きでいいよね?取りあえずは……


説明しながら戸惑っているのが自分でもわかる…

そんなあたしの肩を誰かが叩いた。

「晶…さん?」

「はい?」

振り返えると楠木さんだった…



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