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恋人宣言
【女性向け 官能小説】

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-1


「三浦さんっ」
まずい。と思って席から立ち上がって大きな声を出した。
「なに?葵ちゃん」
三浦さんは涼しい顔だ。
「今片付けますからっ!行きましょう!」
「ええよ。ゆっくり仕事して。終わるまで俺待ってるから」
私の慌てぶりにクスクス笑う。

そんな三浦さんに女の子たちは
「伊藤さんの彼氏って遠距離の上に甲斐性がないダメ男なんですって」
と知らずに直哉の悪口を言う。
「へぇ〜」
と、三浦さんはおかしそうにクスクス笑い続ける。
「じゃぁ、俺頑張ろかな?」
「え!三浦さん伊藤さん狙いですか」
なんて部の女の子が騒ぎ出す。

直哉はため息をついて、森川課長代理に出張の報告をするために席を立った。
「遠距離やったら俺のが分がありそう」
「え〜三浦さんだって神戸じゃないですか〜」
「そやった」
と、女の子たちと楽しそうに笑った。
この人は、いったいどこまで本気なんだか。

私は早くこの部屋から三浦さんを連れ出したくて
帰る用意をささっとして
「三浦さん、行きますよっ」
と促した。

「では皆さん、お先に失礼します」
そう言って三浦さんのスーツの袖口をつまんで
笑う三浦さんを部屋から連れ出した。

「あ!真樹」
昼間に電話で真樹に事情を話して一緒に行く了解を取ったのに
この時間じゃまだ仕事は終わってないだろう。




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