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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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愛の天秤-4


「別れてからすぐに彼女出来たらしいのになんで今頃ってやつだね。だから気にしなくて…」

「気にするって普通にっ!──晶さん俺が言いたいことわかってる?」

「………」

「元彼が逢いたいから会いに来るって言ってる場所に自分の彼女を送り出す男の気持ちってわかる!?」

「わ、かる…」

夏希ちゃんはあたしのうなじに顔を埋めたまま溜め息を吐く。


「晶さん…俺には地元に帰るなって言えないからっ──」


「──……」


「言えないから晶さんから帰らないって言って欲しいんだよっ……わかってよ!そこをっ…」


「……ごめん…」


「謝るのはどっちにとればいいの?…」

「親の顔は見たい…し、友達にも会いたいから…ごめん夏希ちゃん…」


夏希ちゃんの口からやり場のない溜め息が聞こえてくる。

夏希ちゃんはあたしを離すとベットに横になってあたしに背を向けた。


「もうっ…」

「……?」

「マジで手錠かけて監禁したいっ…」


「………」


壁に向かったまま、夏希ちゃんはそんな言葉を強く吐いた。



「夏希ちゃん…」

「……」

あたしは壁を向いた夏希ちゃんの背中にぴったり身を寄せた。

「ごめんね」

取り合えず謝っておこう。

同窓会は正直行きたいわけで…
だから行かないってのは無理──。


学生時代、かなり仲の良かったあたしの学級は、纏め上手な委員長の丸山のお陰か、毎年地元で同窓会を開いていた。

もちろん多恵ちゃんとあたしは毎年出席組み。

そして高槻だけは今回が初めての出席になる──


あたしは夏希ちゃんの背中を後ろから抱き締めた。


さあ困った…拗ねてしまった夏希ちゃんの機嫌をどう直そうか──


肩幅のある後ろ姿。細身に見えてたけどこうやってみればやっぱり男だ。


抱き締めた背中に頬を充てて体温を味わうようにおでこをすりすりした。

夏希ちゃんは腰に回っていたあたしの手に自分の手を重ねてきた。


上から覆った手の平でぎゅっと握り締め、指を絡めては手の甲を撫でる仕種を繰り返す。

まるで肌の感触を確めるかのように──

暫くそうしていると夏希ちゃんはくるっとあたしの方を振り返った。

あたしの背中に夏希ちゃんの腕が回ってぎゅっと抱き締める。

胸に顔を埋めるようにしてあたしも夏希ちゃんに抱きついて、胸板に頬擦りした。



この細いのにしっかりとした胸板があたしは好きだ。

案外逞しい。


前にスパイ役をしたとかで結構な筋トレをしたらしい。


なんでもスパイスーツがピッタリして身体のラインに凄く気を使ったのだとか……


地味に大変なんだな役作りって…

あたしを抱き締めるノースリーブのシャツから出た上腕の筋肉に、思わず見とれてしまいそうになる。


あたしはぎゅっと抱きつくと、夏希ちゃんの大きく開いた襟ぐりの胸元に唇を押し充てた。


空気を含んだ音が軽く鳴る。


夏希ちゃんがそれに合わせてぴくりとなる。


それがなんだか面白くてあたしはふふ、と笑いながら何度も同じ事を繰り返した。


「……っ…ああっもうっ!──そんなことしたらヤりたくなるって…っ」


「ごめん」

ついついやっちまったい…


ちと反省。。。


夏希ちゃんに頭上から怒られたあたしは、目の前の胸板にしがみついて大人しくなった。


「晶さん……」


「ん?…」


「……っ…そこでやめるのズルくない?…」


「……?」


あたしのつむじに顔を埋め、唇を押し充てボソリと言う。

あたしは真上にあった夏希ちゃんの顔を見上げた。

途端に覆い被さる夏希ちゃんに唇を強く塞がれる。


おりょ?

スイッチ入った?


「……っ…もう、晶さんて…やることかわいくてたまんないっ…」


「あっ…っ…」


モソモソと動き始めた夏希ちゃんの手があたしの胸をまさぐった。




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