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恋人宣言
【女性向け 官能小説】

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「青木だってやきもち妬きの彼女なんかめんどくさいから別れればいいのに」

そう言えば

「でも彼女が俺の事べたぼれなんだよ」
なんて笑う。

「お二人とも、お付き合いしている人は良い人じゃないんですね」
私たちの会話から、どんな彼氏彼女を想像したのか。
派遣の子は、気の毒そうに言った。

「じゃぁ、そんな男忘れちゃいましょう。伊藤さん明日は合コン参加決定」
「え?」

「良いじゃん。そんな男忘れて楽しんでくれば?」
バカにしたような笑いとともに、直哉が吐き捨てるように言った。

「え・・・」
「じゃぁ、明日18時に出発ですよ〜」
そう言い残して派遣の子は爽やかに帰って行ったのだけど。

直哉はあからさまに私を無視して。

「ねぇ!なんであんなこと言ったのよ」

小声でそう言えば

「お前昨日の電話で、俺が土曜日出勤になったって言ったら
急に機嫌が悪くなっただろ?」
「だって、土曜日は前から二人でスケジュール合わせてたのに!」
「お前だって企画部なら分かるだろ?急に仕事が入るんだよ。
ドタキャンじゃないだけ良いと思えよ」
「はぁ?何言ってんの?バカじゃないの?だから遠距離レベルだって言うのよ」



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