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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
【フェチ/マニア 官能小説】

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喫茶「和らぎ」-6



「ところでその唇はどこの猫に咬まれたんだ?まさか社長んとこ抜け出して女のところに行ってないよな?」

「………」

晶さんに激しく咬まれた唇はまだ微かに赤く腫れている。

楠木さんは顔を上げた俺の唇を見ながらアイスコーヒーのストローを口にする。
「あの家離れたらマスコミの餌食だぞ…」

「……」

「若いからしょうがないが少しは我慢しとけ」

「………」

「相手は行きずりの猫か?女関係は当分気をつけろって社長に言われただろ?」

「………」

「何も言わないのが立派な答えだな」

「違うよ…」

「うそつけ…」

行きずりではない…

ちゃんと真剣。

でも猫に咬まれたってのは当たってる……


楠木さんはため息をついた。


「舞花とのほとぼりが冷める前にマスコミが嗅ぎ付けたらどうする?」

「………」

それはわかってるよ
だから俺も色々考えるじゃん…

「舞花がいま、仕事が入ってきてる。女性向けの“チェンジ”って情報誌だ。ちょうど舞花の年齢層からアラサー世代に支持されてる結構人気の雑誌…」

「………」

「上手く行けばいい方向に持っていける…今回の“でっち上げ”が無駄にならなくて済むんだ……少しの間だから控え目にしとけよ…」

「………」

「わかったか?」

「俺、結婚するから」

「……?」

「たぶん、子供デキちゃうと思うし…」

「……前から関係あった女か?避妊しなかったのか?」

飲もうとしていたアイスコーヒーをテーブルに戻して楠木さんは俺を見た。




「関係持って一週間だよ…でも思いっきり中出しした。たぶんデキたよ」

いや、デキたな。
たぶん、確実にデキた…

二回も奥に出したし…。

そのまま飯喰い漁ったし

風呂に入らず二人でベットで抱き合って寝たし……


目が覚めてからベタベタの躰舐めまくったし…


それからようやく一緒にシャワーを浴びた……。


あの日まさしく獣のように朝まで過した──



すごく幸せだった。。。



思い出すと目尻が下がり自然と笑みが浮かぶ。


晶さんの煎れたブルマンの薫りをかぎながら一口飲むとまた、あの日の幸せに包まれた気がした──。

「まだ…はっきりとはわからないんだろ?取り合えず社長には報告して置くから」

「──…」

楠木さんは伝票を手にして席を立った。

「いいよ…社長がなに言っても俺は自分のやりたいようにやるし…」


カップの中で揺れるコーヒーを見つめる。

「………まあ、俺の言うことじゃないからな…社長の判断次第だ。連絡は常に取れるようにしといてくれ」

「わかったよ」

立ち去る楠木さんの背中を見つめる。

冷ますようにブルマンに息を吹き掛けると濃い琥珀色した表面に何層かの波紋が広がっていた──



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