投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 156 「夏の出来事 5」 158 「夏の出来事 5」の最後へ

写真-1

ちづるは風呂からあがると、
ドライヤーをかける。
タクミはテレビを見ていた。

タクミに、
「先に寝るね。」と声をかけると、
タクミはテレビを眺めたまま
「うん。」と言った。

15分ほどして、
タクミも布団に入ろうと、寝室にきた。

ちづるは、寝ていなかった。
豆電球の部屋で布団に入り、
うつ伏せになりながら
スマホを見ている。

スマホの明るさで、ちづるが
微笑んでいたのがタクミに分かった。
タクミが声をかける。

「、 、寝てなかったんだ。」

 、 、 、、

  何 見てたんだろ

   ライン ? 

  バーテンダーから、か ?

「あ、うん、、
 もう寝るよー。」

ちづるはスマホを枕の横に置いた。

「、 、、何、見てたの?」

「んー? ふふ 、、写真。」

タクミも布団に入る。

「写真?」

「うん。」

「、 、、先生?」

「うん。
さっき、撮ってもらったの。」

「、 、、見せて。」

「、え?」

「ちづちゃんの目標の先生の顔。
 見てみたい。」

  敵の顔を 知っとくのも
      悪くないな

  、 、、なんちゃって

   敵じゃない か

 俺は エッチしてるんだし

  全然 勝ってるっつーの


「、うん、 いいよ。」

ちづるはうつ伏せのまま、
スマホを持つと操作する。

タクミは手で頭を支え起こし、
待っている。

ちづるが、タクミにスマホを渡す。

「これが、先生。」

「、 、  、 、、」

  っ、! 

     おい

 
 なんだよ

     これ
 
「、 っ、 、、 」 

「綺麗な人でしょ?

、、ちょっと、女優の、
  誰だっけ、えーと、、、

   あ 、。

 米沢涼子に 似てない?」

「、 、 、なにこれ、、」

「、え?  ? 」

「なんで、抱きついてんの!?」


スマホの写真には
ちづると先生が写っている。

ちづるが
バーのカウンターらしき場所に、
はにかんで笑い、座っている。

先生は満面の笑みで、
ちづるの後ろに立ち
ちづるの肩に両腕で抱きついている。

「抱きついてるって、、、
 
  なんか、変な言い方ー。」

「抱きついてるじゃん!
 なんなの?
  このシチュエーション!」

「、っ、、そんな、
 変な意味、ないってばー!

 、、っ、ぇーー っと、、

  酔ってて、先生、
   トイレに行ってー、、

 戻ってきて、
 そんで、、写真撮ろーって、
    言われて、 」

「普通、抱きつく?

 、、、っつーか。

そんで、その写真みて
 ニヤニヤしてたんだー! 
    やらしー!」

「ニヤニヤ? してないよー」

「してたよ! さっき!
部屋入ってきたとき、超!
 してた!」

「しーてーなーいー」

「してた! あれは、
エロい事考えてる顔だった。」

「、 、 っ !、、

 、 、、、 

   寝よっか ? 」

「、 、、誤魔化した。」

「、、誤魔化してないよ。
  眠いんだもーーん。」

そう言いながらちづるは、
タクミに背を向けて目を閉じた。

「抱きつかれた事、
 考えてオナニーする。
ちづちゃんは、絶対に、しちゃう。」

「、、しないよー、 、、」

「あたしだけ見て 
   って言ったのに。」

「、 、、もーーー、 、、」

「俺が舐めた事、
思い出してオナニーしてるのに。

 それだけじゃ、足りないんだ、、
 ちづちゃんには、やっぱり、 、」

「、っ、んーーー、 、、」


タクミは、その後もずっと、
ブツブツ言っていた。

ちづるは、ウトウトしながら
タクミの独り言のような文句を
聞いていた。
「しつこい」と思う反面、
タクミの気持ちが
まだ近くにある事に嬉しさを感じ、
温かい気持ちになりながら
眠りについた。


「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 156 「夏の出来事 5」 158 「夏の出来事 5」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前