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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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フレア代表下條高志-6

 人は見かけによらないとはいうが、若菜の目の前でヨガに励む信者らの表情、様子からは密かに犯罪を企てるような人間には見えなかった。ヨガを通じて活力を得ている、または純粋にヨガを楽しんでいる、そんな光景がそこにはあった。
 「私たちは無理矢理ヨガに誘ってる訳ではありません。ヨガ体験者を募集する事はありますが、そこでヨガの素晴らしさを知って貰った方には入ってもらい、分からない方には無理に入ってもらうことはしておりません。」
 「でもヨガの素晴らしさに気付いて入るときにフレアの名前を出す訳でしょ?そこで躊躇う人はいないんですか?」
 「いや、私は初めからフレアのヨガ体験と明記して募集してますので。後出しジャンケンのような真似はしておりませんので。」
 「そうなんですか。」
 「はい。私は教祖の教え通り、一般社会の中で苦しんでいる人々の為に彼らの居場所となり、また社会復帰出来るよう修行を通じてお助けをする活動をする為にフレアを立ち上げたのです。ですから必要以上の金品の献上を要求する事もありません。」
 「へぇ…。それが本当なら私が抱いていたイメージとはまるで違いますね。」
下條は複雑そうな表情を浮かべる。
 「あなたの抱いているイメージとは違う、と、その通り、の2種類の答えが出来ます。」
 「と言うと?」
 「サーガです。彼らは私の目の届かない所で私の意志に反した活動をしています。千城県に事務所を構えたのもその一つです。私は何も報告は受けていません。彼らはさっきも言った通りフレアの名を語り本来のフレアの意に反した活動を多くしております。機を見てフレアを離脱して新団体を設立すると言う噂も聞きます。無責任な話かもしれませんが、私が本腰になって彼らを調べないのはむしろ早く離脱してくれる事を期待してるからでもあります。本来なら証拠を集めて除名処分を下したい所なんですが、こちらの活動で手がいっぱいで対応できないんです。恥ずかしく思うのですが…。」
心苦しそうな様子の下條。
 「では私が抱いていたフレアの悪い印象と言うのはその全てがサーガによるものが大きいと言う事でしょうか?」
 「私にも至らぬ所はありますので全てとは言いません。しかし私は世の中に一矢を報いたいとか大きな事件を起こして注目を集めたいとか、そのような意志は全くありません。あくまで一般社会に馴染めない人達や、体調の優れない人らにヨガを通して健康になって欲しい、その思いでフレアを運営しています。問題はノウム原理教の過激な思想を継ごうとする信者がいると言う事なんです。」
 「なるほどね。」
若菜はヨガをして明るい笑顔を浮かべ周りの人間としっかりとコミュニケーションが取れてる信者を見ながらそう言った。


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