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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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フレア代表下條高志-4

 「では千城県に最近できたフレアのビルの存在はご存知ですか?」
 「いえ。初耳です。私はそんな堂々とビルを構えて活動するような事はしません。それはその反逆分子の信者により為された事でしょう。あの男が…」
 「あの男とは誰ですか」
下條は険しい表情を浮かべた。
 「本名は分からないんです。自らをsagaと呼び新教祖気取りで反逆分子を率いている者です。暴力的で狡賢い男だ。」
その表情には憎しみさえも感じる。
 「サーガ?」
 「ええ。ふざけた名前です。何かの神話に出てきそうな名前だ。」
 「そのサーガと呼ばれる男がフレアの名前を語り過激な思想を抱えようとしていると?」
 「私はあまり関わりたくないので調べもしていませんし、調べるつもりもありません。しかし我々に覚えのない苦情の電話が最近増えているのは確かな事です。その内容や噂を聞くと、教祖の意志に反して地下鉄サリン事件など凶悪犯罪を引き起こした信者の意思を継ごうとしているのは間違いないでしょう。私の心配は彼らがフレアの名前を語り良からぬ事件を起こすのではないかと言う事です。私はフレアを脱退し新たな宗教法人を立ち上げる事も考えました。しかし代表を務める以上、フレアを本来の道の軌道に戻す義務があると考え逃げる事をやめました。しかしながらサーガと言う男は勢力を増し過ぎました。本当に手が負えません。だから上原さん、私はあなたに縋りたい。あなたがさっきここに来た時はびっくりしました。私はあなたにサーガを止めて欲しいと常日頃思っていたからです。あなたが救世主に見えました。だから上原さん、サーガを止めて下さい。あなたにしか出来ない。」
 「…下條さん、サーガと言う男の話をもう少し詳しく聞かせて貰っていいですか?」
 「もちろん。」
下條はサーガと呼ばれる男の写真を持って来た。
 「この男がサーガ…」
歳は自分と同じぐらいだろうか。顔は嫌みったらしいイケメンと言った所か。しかし若菜には全く見覚えはなかった。
 「入信するまでの生い立ちなどは?」
 「分かりません。入信するのに経歴などは聞きませんのたで。恐らくサーガは過激な思想を隠したまま悩める人間を装いフレアに入ったのでしょう。そして世の中に不満を持つ信者達を手中に収めて行ったんだと思います。」
 「そう。まぁ病んだ人間程おとすのは楽ですからね。ある意味計画犯なんでしょうね。狡賢い。」
 「ええ、狡賢いです。」
若菜は俄然サーガと呼ばれる男によって興味が湧いてきたのであった。


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