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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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フレア代表下條高志-1

 「んーっっ!!」
ベッドの上、大きく頭上に手を上げて目覚める若菜。いつもよりもゆっくり、8時の起床だ。霞んだ視線に焦点があって来る。
 「あ、また挟んだまま寝ちゃった…」
今朝は3時頃までオナニーしていた。15センチのシリコン製ペニスをハメたままの自分に気づく。勿論全裸だ。自分で言うのも何だが、カーテン開けっ放しで寝た為に窓から注ぐ朝日に体が輝いていて美しい。若菜は上体を起こしシリコン製ペニスを抜いた。
 「あうん…」
快感が体を襲う。昨夜自分を燃えさせたシリコン製ペニスを愛おしく見つめる。
 「一体誰がこんな素晴らしい物考えたんだろ…。」
右手で握り無意識にシコシコしていた。握った感覚といいリアルでまるで本物のようであった。若菜はシャワーを浴びメイクして着替える。鏡の前の自分は凛々しく感じる。
 「フレア、行ってみようかな…。」
若菜は気紛れだ。予定にはない訪問だ。しかしフレアに行ってみたいと思ってしまった以上、行かずには気が済まない若菜であった。若菜はタクシーを呼び、フレアが拠点として入居している烏谷にあるビルに向かう。車内、運転手と他愛ない会話をしながら過ごす。クールな外見とは裏腹に一度話すとまるで知り合いかのようにすぐに打ち解けられる才能を持つ若菜に運転手も気さくに会話を楽しんだ。
 烏谷のビルに到着してまず思ったのが、フレアと言うワードは一切見当たらず、ビル自体もさほど新しくない普通のもので、一言で言えばひっそりとしている印象である。一瞬住所を間違えたかと思ったぐらいだ。若菜は若干警戒しながらビルに入る。
 「すみません。」
まずは事務所らしき所があったが、みんな出払っている一般企業のような雰囲気であった。若菜の声に奥から男が現れた。
 「はい?」
男は若菜を怪訝そうに見ていたが、すぐに一瞬目が見開いたような気がした。
 (この人、私を知ってるわね。)
それをすぐに察知した若菜。恐らく彼が代表である下條高志だろうと感じた。
 「どうしてあなたがこちらへ?」
やっぱり知っているようである。
 「下條高志さんでしょうか?」
男はハッとしたような表情を浮かべた。
 「はい。」
 「私は千城県警本部の…」
 「上原若菜さんですよね?」
若菜はニコッと笑う。
 「どうしてお分かりに?」
 「あなたは有名だから。」
 「そうですか。光栄だわ。」
 「…、どうぞこちらに。」
若菜を応接室に招き入れる。雰囲気から危険はないと判断した若菜は凜とした姿勢で歩き応接室に入って行った。


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