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光の風
【ファンタジー 恋愛小説】

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光の風 〈帰還篇〉-3

「すっかり二人でいるのが自然になっちゃって。丸くなったんじゃないの?カルサ。」

「オレは何も変わってない。相変わらずだな、お前は。」

茶化す様に話す貴未にカルサは冷静に返した。からかってはみたものの、予想どおり反応が悪いカルサに貴未は懐かしさを感じた。

「おかえりなさい、貴未。元気そうで良かった。」

リュナは笑顔で貴未を迎えた。その優しさにもちろん貴未も応える。

「ただいま、リュナ。」

貴未はそう言った後、周りのざわめきに目をやった。いつにない慌ただしさ。

「軍隊の帰還か?」

「ああ。」

「そっか、じゃああいつらも戻ってくるな。」

ざわめきに目をやりながら貴未は懐かしそうに呟いた。その意味がカルサにも分かるのだろう、視線の先を貴未と同じ方に向ける。

「あいつら…?」

会話の人物が誰だかリュナには分からなかった。それに気付いた二人はリュナに目をやり、貴未が答える。

「聖と紅奈。リュナは二人にあったことないっけ?」

「ひじり、と?こうな…?ううん、分からないわ。」

シードゥルサに来てだいぶ経つがリュナには聞き覚えのない名前だった。予想どおりのリュナの答えに貴未は言葉を続けた。

「双子の軍人でさ、なかなかおもしろい奴らなんだ。あとで連れてくるから、楽しみにして待ってな!」

貴未の言葉にリュナは少し想像をしてみた。変わった名前、おもしろい双子。具体的に想像できないが、ぼんやりイメージを持った様だ。

一通りリュナの反応をみた貴未は着替えてくると去っていった。

「相変わらず賑やかな奴だな。」

 貴未が去ったあと、カルサはため息まじりに呟いた。その感想に思わずリュナは笑ってしまう。

「カルサにはない明るさよね。でも久しぶりに会えて嬉しかったでしょ?」

「うるさいだけだ。」

 意地をはるカルサにまたリュナは笑ってしまう。本当は嬉しいことぐらい分かっていた。

 国王であり、雷神であるカルサには対等に話せる相手などいない。貴未は数少ないカルサの仲間の一人だった。そんな彼が帰ってきて嬉しくないはずがないのだ。

「いじっぱりねぇ。あとで貴未を呼んでお茶でもしましょ?それから、さっき言っていた双子の方も一緒に。」

「ああ、聖と紅奈か。」

 カルサはそう言うと少し考え込んだ。そしてリュナを見て、その答えを探そうとする。


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