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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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狂乱の夜-28




突如オレの背後から飛び出してきたふたつの影。

新手か!?

飛び出した影は、オレの横をすり抜けると、そのまままっすぐ奴らに向かっていった。
ふたつの影がしなやかに跳躍する。
ひとりは右の大男。
もうひとりは、左の大男に対峙して、すぐさま攻撃を仕掛けていく。
くるり、くるりとオレの目の前で、ふたつの影が華麗に舞う。

誰だ?……。

身のこなしは、まったく鮮やかなものだった。
おそらくどちらも格闘経験者。
それもかなりの腕前だ。
ふたりとも複数を相手にした近接戦闘に慣れていた。
大男たちに加勢しようとナイフ使いが割って入いろうとするが、ものともしない。
あの身のこなしはアマチュアじゃない。
間違いなくプロだ。

勢いに任せてオレも突っ込んだ。
背中を向けていた大男のひとりに、思いっきり跳び蹴りをぶちかます。
派手に大男がつんのめって地面に叩きつけられる。

「あんたら、誰だ!」

その大男と闘っていた影と、身を入れ替えて背中合わせに構えた。

「よう、坊や。ずいぶんと派手にやってるねぇ。楽しそうだから俺もまぜてもらいに来たよ。」

背中から聞こえたのは聞き覚えのない声。
振り向いた。

あ?

声に覚えはないが、その顔には見覚えがある。
もみ上げからあごまで伸ばした厳ついひげ面。
その顔は……。

お隣の陸上自衛官さん!!

そこに割って入ってきたもうひとつの影。

「早く彼女とコトリちゃんを確保しよう。」

冷静沈着な声。
きりりと絞まった端正な顔。
あ、あなたは……。

2階の海上保安官さん!?

「な、なんでふたりが?……。」

3人で背中合わせに構えてた。

「話しは後々。重丸さんも苦労してるようだから、早めにこっちを片付けちまおうぜ。」

言ったのは、陸上さん。

「やっかいなのが一人いるみたいだから、取りあえずゴリラのほうを先に倒そう。僕は左のほうに行くよ。あとはふたりにお任せする。ナイフ持ってる奴には気を付けて。」

すぐさま海上さんが突進していった。

「じゃあ、坊やにはナイフ野郎の牽制でもしてもらおうかな。無茶はしなくていいからな。玉砕なんて流行らねえんだから、カッコつけんなよ。注意を惹きつけるだけでいいからな!」

言うが早いか、陸上さんがゴリラ2に向かって突っ込んでいく。
なんで、あのふたりが……?




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