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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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遠き日々-2



次に目覚めたときは、床の上に転がされていた。

ひどく頭が重くて、どこにいるのかもすぐには思い出せなかった。

ゆっくりと辺りを見回して、ぼんやりと向けた視線の先にあの男がいるのに気付いて、まだ部屋の中であるのを知った。

あの男は、ベッドの脇に膝を付いていた。

両手になにかを握り締め、しきりに黒い頭を上下させていた。

初めは何をしているのかも、わからなかった。

徐々に意識がはっきりしだして、あいつの手に握っていたものが、あの子の足だとわかったときは叫ぶより先に身体が動いていた。

あいつは、裸にしたあの子のか細い足首を握って、股間に顔を埋めていたのだ。

なんてことを!

まだ、こんなに小さな子なのに!

まだ、赤ちゃんでしかないのに!

なんて恐ろしいことを!

「やめてっ!!!」

フラフラと足元のおぼつかない身体で力の限りぶつかって、すぐにあの子を奪い返そうとした。

「どけよ……」

けれど、取り戻す暇もなく、髪を掴まれて引き離された。

わたしを見おろすあいつの目は普通じゃなかった。

怒りに顔が豹変して歪みきっていた。

「どけっ!!」

髪を掴まれたまま、もの凄い力で振り回されて壁に叩きつけられた。

したたか頭を打ち付けて意識を失いそうになったけれど、目を閉じたりはしなかった。

「邪魔すんじゃねえよ……」

あいつは、わたしを見おろしながら、床に落ちていたジャンパーからナイフを取りだしてそれを見せつけた。

「コレはもらっていくからよ……。
俺が仕込んでやるよ……。
初モノは俺がいただくんだ……。
へへ、最年少記録にチャレンジしてやる……。
面白えオモチャに仕込んでやるからな……。
赤ん坊を連れてくる蝶がいるとは聞いていたが、まさか本当だったとはな……。
おかげで面白いもんが手に入ったぜ。
安心しな……。大事に育ててやんよ……。
ちゃんとド変態の淫乱メス犬にしてやっからよ……。」

あいつは声を出して笑った。

人間とは思えない薄気味悪い笑いだった。

人の心をなくした化け物がそこに立っていた。

「だから、俺の邪魔すんじゃねえよ……。今度邪魔したらマヂで殺すぞ……。」

髪を掴まれて、仰け反らせる首筋にナイフを押し当てられた。

チリチリと鋭い刃先が薄い皮膚をわずかに裂いた。

「許してください……この子だけは許してください……」

精一杯憐れみを乞うように涙を流して懇願した。

膝を付いて、すすんでペニスを口にしていくと、あいつは勝ち誇ったように薄ら笑いを浮かべた。

「ふん、馬鹿ガキが……。最初からそうしてりゃいいんだよ……。
そうやってテメエはしゃぶってろ……。
こいつはまだ使えそうにねえから、取りあえずお前の口の中に出してやんよ……。
俺が舐めてる間、しゃぶり続けてろ……。」

あいつは、わたしを脅したら何もできなくなる普通の女の子だと思い込んでいたのに違いない。

手荒な客なんていくらだっていた。

誰もわたしたちを人間としてなんか扱ってくれない。

油断したのが命取りよ。

また、あの子の足首を掴んで拡げようとした。

させるはずなんてなかった。

あいつの手にはナイフが握られたままだったけれど、怖くなんてなかった。

「てっ!おい!……ぎゃあぁぁあぁぁっ!!!!」

食い千切るつもりで噛みついていた。

本当に噛み切ってやろうと思った。

こんな奴がいるから、わたしたちはいつまで地獄から抜け出せない。

こんな奴らのせいで、わたしたちは人間として生きていくことができない。

すべての恨みをあいつにぶつけていた。

鋭い衝撃がこめかみを襲った。

ナイフの柄で殴られていた。

意識を失いそうになったけれど、わたしはそれにも耐えた。

「い、痛えよっ!!助けてくれ!」

わたしは我慢したのに、あいつは我慢できなかった。

無様に床の上をのたうち回っていた。

血まみれになった股間を両手で押さえながら、涙まで流して助けを求める姿は、憐れというより滑稽でしかなかった。

ナイフなんか持っていたって、それを使う勇気なんてありはしない。

所詮、こいつ等なんてその程度でしかない。

床に落ちていたナイフを拾いあげた。

こめかみを殴られても、わたしは我慢できたのに、あいつは痛さのあまり放り投げたのだ。

噛み千切ってなんかいなかった。

たぶん歯形がちょっと残っただけだ。

それなのに大騒ぎして、なんて情けない……。

目の前を泣きながら入り口に向かって這っていくあいつを見おろしていた。

まるで芋虫みたいだった。

こんな奴、人間なんかじゃない。

虫以下の価値もない。

躊躇いなんてなかった。

背中に馬乗りになって、ナイフを握る両腕を振り上げた。

「お前なんか消えちゃえっ!!」

振りおろした手に、肉が食い込む感触はなかった。

だから、何度でも振り下ろすことができた。

あいつは這い回りながら必死に逃げようとしたけれど、わたしはどこまでも追いかけて刺しつづけた。

視界が真っ赤になっても、全然気にならなかった。

声も出せなくなって、必死に腕を伸ばしながら逃げようとするあいつが面白くて仕方なかった。

「いなくなれっ!いなくなれっ!いなくなれっ!」

本当に消えてなくなってしまえばいい。

それは、自分に向かっていっていたのかもしれない……。


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